DISC REVIEW
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スパスピの両A面シングルは、対照的ながらエモーショナル極まりない2曲が揃った。「SAYONARA」は、生々しくもヘヴィな演奏をバックにストーリー性豊かな歌詞も相まって、闇から光へと必死に手を伸ばす希望に満ち溢れたメッセージ・ソング。常に聴き手と並走しつつ、背中をグッと押してくれる歌詞と曲調に引き込まれる。対して「Life is Beautiful」は、惜しまれながらも解散してしまったつばさFlyの代表曲を、満を持してのカバー。地べたを這いずり回りつつ、キッと前を向き続ける姿勢はスパスピにも共通するスピリットだ。オリジナルと比べてアレンジも変えているので、それも大きな聴きどころになっている。2曲を通して、折れない心で突き進む彼女たちの強い意志がひしひしと伝わってくる。 荒金 良介