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INTERVIEW

SPARK SPEAKER × INCEPTION OF GENOCIDE

2018.12.18UPDATE

SPARK SPEAKER × INCEPTION OF GENOCIDE

激ロック10月号に引き続き、SPARK SPEAKERの2ndアルバム『THE WORLD IS MINE:Complete version』追撃インタビューを実施。今回はメンバー4人に加えて、楽曲制作を担った、レーベル・オーナーである株本 鉄、活動休止中のINCEPTION OF GENOCIDEのJiroのふたりを迎えて、座談会を行うことになった。どエモ・パンク・アイドルという異名を取るスパスピ史上最高のヘヴィな仕上がりとなった今作について、様々な角度から興味深い話を聞くことができた。すでに今作を聴き込んでいる人も、メンバーと製作陣を交えた会話のやりとりを楽しんでもらいたい。

SPARK SPEAKER:三瀬 ふう子 杉原 由規奈 朝日向 星羅 木山 しずか
レーベル・オーナー:株本 鉄
INCEPTION OF GENOCIDE:Jiro(Gt)
インタビュアー:荒金 良介

-前回(※2018年10月号掲載)は4人で取材しましたけど、今回は制作陣を交えての対談になります。スパスピ(SPARK SPEAKER)のみなさんは、これまでJiroさんと直接話したことはないそうですね?

杉原:そうなんですよね。

Jiro:事務所で何度か見かけた程度で、曲については直接話したことはなくて。

-Jiroさんから見て、スパスピの音楽に対する印象はいかがですか?

Jiro:ラウドなことをやりつつ、ダンス、ポップ、パンク、メタルっぽいものもあり、幅広い音楽性をやってるなと。

株本:スパスピがアルバム全部をふたり(株本とJiro)と作るのは初めてなんですよ。だいたい、いろんな作家さんがいたんですけど、今回はJiroとふたりで作ろうと話していたから。その方が統一性もあるし、出来映えもバンドっぽいかなと思って。

-基本は鉄さんが作詞作曲、Jiroさんが編曲担当ですよね。

株本:そうですね。あとはJiroの曲にメロをつけることもあります。

-そもそもこのふたりで作ろうと思ったきっかけはなんだったんですか?

株本:それは完全に「RAIN」でしょ?

Jiro:実を言うと、「RAIN」は他のアイドルのために作った曲なんですけど、イメージと違うと言われて。

杉原:えっ、そうだったんですね!

Jiro:その曲を鉄さんに"聴かせてくれよ!"と言われて音源を送ったら、知らない間に採用されて(笑)。

木山:えぇー!

株本:もちろん"使うよ"とは言いましたけどね。で、Jiroと一度やってみたいなと思うくらい良かったんですよ。IOG(INCEPTION OF GENOCIDE)が大好きだったし、「RAIN」を聴いたときにすごいと思ったんです。Jiro自体も作家の仕事を増やしたいと言ってましたから、"じゃあ、丸々アルバムを作ってみない?"って、それがきっかけですね。

-スパスピ側は「RAIN」が他のアイドルに書いた曲とは知らなかったですか?

木山:知らなかったです。

杉原:初耳でした(笑)。

Jiro:やっていたバンドがデスコアだったんで、こういう曲を作るイメージがないかもしれないけど、もともとポップスも好きだし、アイドルも好きですからね。

三瀬:誰が好きなんですか?

Jiro:最近は完全に乃木坂46にハマッてしまって。

三瀬:清純派のアイドルだ!

Jiro:いや、もともと作曲者から辿って聴いて、でんぱ組.inc、わーすたとか。アイドルは好きだし、そういう曲を作りたくて。スパスピはほんとメタルからポップまでなんでもありなので、自分的には楽しく作らせてもらいました。

-それでふたりで2ヶ月かけて作り込んだんですよね?

株本:そうですね。Jiroがどんどんアイディアを送ってくれて......まぁ、前回も話してますけど、今回はアルバム名どおり、"THE WORLD IS MINE"というテーマがあったので、この4人がどう変わるのかなと。あと、バズーカ(高田馬場バズーカスタジオ)のパッチ(北口 "Patch" 剛史)さんが、"NICKELBACKのCDの音がマジでいい! 歌、ギター、ベース、バスドラ、全部前に出ているのにバランスがいい"と言ってて。なので、今回はNICKELBACKみたいな作品を作ろうと思ってるとJiroには伝えました。それで「One by One」ができたんですよ。

Jiro:あれは外タレのピアノ・バラードみたいなイメージですね。