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INTERVIEW

SPARK SPEAKER × INCEPTION OF GENOCIDE

2018.12.18UPDATE

SPARK SPEAKER × INCEPTION OF GENOCIDE

SPARK SPEAKER:三瀬 ふう子 杉原 由規奈 朝日向 星羅 木山 しずか
レーベル・オーナー:株本 鉄
INCEPTION OF GENOCIDE:Jiro(Gt)
インタビュアー:荒金 良介

-今作の中でも「One by One」は毛色が違う曲ですもんね。

株本:でも星羅が歌ったらHOOBASTANK寄りになったという(笑)。今回は"THE WORLD IS MINE"というテーマがあったけど、それを考えすぎて、一時期曲ができなくて。

-そうだったんですね。スパスピ側は曲の方向性に関しては、何かしら話は聞いていたんですか?

杉原:事務所で鉄さんから"今度のアルバムはJiroとやろうと思ってる"という話は聞きましたけど、それだけですね。

株本:今回、歌詞に関しては自分でも手応えがあるんですよ。メンバー、お客さんの気持ちも考えて......「RAIN」は、前回の下北沢SHELTERのワンマン」"SPARK SPEAKER 3rd ONEMANLIVE"(2018年7月21日開催)は売り切ったんですけど、その過程の路上ライヴのチケットが伸びない時期があって。由規奈が事務所に来て、顔面蒼白で"もう無理です。売れません"って言ってきて、"なんで?"と聞いたら、"雨が降ってるし"みたいな。

杉原:6月だから、梅雨の時期だったんですよね。

-梅雨の時期だと、やむを得ない部分もありますよね。

株本:機嫌悪かったよね。

杉原:そうでしたっけ(笑)? でもなぜ水曜日ばかり雨が降るんだろうって。

株本:そのときに歌詞が降りてきたんですよ。メンバーが悩んでいるけど、雨が降らないと虹はかからないから、そこは割り切ろうって。

-メンバーが置かれている状況が「RAIN」には色濃く表れていると。

株本:そうですね。他の曲も基本はメンバーの誰かのことを書いてます。「One by One」は星羅が歌うと決めていたから、星羅をテーマにしてますね。今回はJiroと一緒じゃないと作れなかったと思います。期待の2倍以上のものが返ってきますからね。あと、リクエストでギター・ソロを弾いてくれと言ったんです。

-あっ、それは鉄さんからのリスエストだったんですね。

株本:はい。Jiroのギター・ソロが好きで。しずかは振付が大変そうだけど。

木山:でも「One by One」のギター・ソロを聴いて、ふう子は涙が出てくると言ってるし。

三瀬:そう!

木山:私は「RAIN」の入りがめっちゃ好きで。リリイベの特典でアコースティック・バージョンの「Realta」を出したんですけど、最初に聞いたときにカフェっぽいなと思って。"曲を作ったのはJiroさんだよ"と聞いたときに、みんなで"えっ!"となったんですよ。なので、メンバーの中で"Jiroさんすげぇ!"って。

-メタルからお洒落ちっくな曲調まで(笑)。

Jiro:そういうものもできるんですよというアピールです(笑)。

杉原:カメレオンみたいですね、何色にも染まるというか。

Jiro:そうありたいと思ってます。

三瀬:私は「One by One」が好きなんですけど、星羅の歌ったあとのギターが好きで、あそこだけで泣けるんですよね。それでJiroさんはすごいなって。

株本:今回はJiroが好き勝手に作れたアルバムだと思うんですよね。「paradigm shift」に関してはAメロのザクザク感にデス・ヴォイスを乗せてやろうと思ったけど、その言葉を刻んだら面白いんじゃないかなって。

-ヴォーカルはかなり大変そうだなと。

朝日向:滑舌が大変でしたね。

杉原:見本とするメロディがなかったので、いつものレコーディングとは違いましたね。

朝日向:そう! 初めての感じだった。

-リズミックに言葉をハメていくニュアンスは、ヒップホップに近いですね。

杉原:そうなんです。ラッパーになったつもりでやりました。

株本:一番だけ歌詞ができたときに、Jiroに"DEFTONESみたいなメロをハメてもいい?"と聞いて。ただ、リリック・ビデオを出した瞬間に賛否両論あるとは思わなかったです。"スパスピは歌を歌った方がいいでしょ!"って。

木山:最初に貰ったときはビックリしました。どこのハードコア・バンドだろうって(笑)。

杉原:私も思った!

Jiro:イントロ、Aメロはたしかに。

株本:最初はIOGみたいな、いっちゃってるデスコアをお願いしたけど、いろいろ考えてくれて、メロディをつけやすい曲にしてくれたんですよね。

Jiro:スパスピってデス・ヴォイスやるのかな? というイメージもあったから。「paradigm shift」では結果、語りっぽいパートになっているので、感心しましたね。

-捲し立てるようなヴォーカルも新鮮でした。

株本:由規奈、星羅は歌が上手いから、歌える曲をリクエストされるんですけど、"いや、他にもそういう曲もいっぱいあるし"って(笑)。