DISC REVIEW
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2018年2月にCrystal Lakeとガチンコ・ツーマンを繰り広げ、フィジカルを打ち抜く問答無用のライヴを見せつけたジョージア州アトランタ発のATTILA。彼らの7thアルバムは従来のデスコア/メタルコア路線を貫きながら、刺激性と躍動感を運ぶ音色を振り撒いている。あの肉感的なライヴ・パフォーマンス同様にヘッドホンで聴いていても身体がうずうずして仕方がない。ラップ、グロウル、スクリームと巧みに操るヴォーカルは極悪指数が高く、それにピタリと寄り添う激重サウンドも破壊度満点。全10曲、片時も休息を与えずに襲いかかってくる音塊はリアル・エモーションの掃き溜めのよう。中指を突き立てたストリート感があるのも彼らのかっこ良さで、スポーティなフットワークとゴリゴリのヘヴィネスが絶妙なバランス感覚で融合している点も最高。今作を聴けば、間違いなくモッシュ・エリアに駆け出したくなるだろう。全編異様なテンションに満ちた快作! 荒金 良介