DISC REVIEW
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威厳を放つド直球のアルバム名を見るだけで、背筋がビシッと伸びてしまう。"鋼鉄魂"と銘打った今作は、ANCHANG(Vo/Gt)のルーツにある80'sから90'sのヘヴィ・メタルに特化した作風になった。もっと言えば、メタル・ゴッドであるJUDAS PRIEST的なアプローチがコンセプトにあったそうだ。わかりやすくてノリやすい王道メタルの要素を取り入れつつ、歌詞や曲調は非常にバラエティに富んでいるので、作品トータルで楽しめてしまう。SLAYERやMEGADETHに通じるエッジの立ったスラッシーなリフ、ACCEPTばりに血が滾る男臭いコーラス・ワーク、DOKKENを彷彿させる繊細な哀愁メロディなど、メタル・ファンならばガッツ・ポーズを決めたくなる仕上がりだ。「みかんのうた」、「German Power」の再録も必聴! 荒金 良介