DISC REVIEW
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男女混合5人組による5曲入りニューEP。今作はバンド初のコンセプトを設け、ワンマン・ライヴの如き起承転結を作品に封じ込めることに成功。ハード・ロック/ヘヴィ・メタルをベースに、細部までこだわったアレンジや曲展開が得意で、今作にもそれが活きている。実稀(Vo)のポップ性に優れたキャッチーなヴォーカル・ワークを主軸に、縦横無尽に弾きまくる男顔負けのhanako(Gt)のギター・プレイ、また鍵盤、ベース、ドラムも歌の背景に徹しない存在感を発揮している。メンバー全員が横一列で並びながら、楽曲重視と言える確かなソングライティングも光っている。鍵盤が前面にフィーチャーされた「unblown bud」、スロー・テンポで歌メロが際立った「eternity」など佳曲が勢揃い。 荒金 良介