DISC REVIEW
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日本語の歌詞も含め、ラウドロックに留まらない広がりを求め始めた前作『Colors』をさらに発展させたミニ・アルバム。コンセプトに架空のゲーム空間を掲げ、1曲ごとにRPGを始め、様々なゲームのジャンルをイメージした6曲が収録されている。シンセが奏でるリフなど、NoisyCellならではの魅力が凝縮された表題曲からストリングスをフィーチャーした壮大なバラードの「THE JUNK and THE MOON」まで、それぞれに個性が強い6曲が聴き手を驚かせるが、聴きどころはそんな曲の振り幅だけに留まらない。熱度満点の演奏に加え、日本語の歌が耳に残るのは、言葉がより生々しいものになってきたからだ。中でも「Days」、「Just for Now」の2曲はさらに幅広いリスナーにアピールするきっかけになりそうだ。 山口 智男