DISC REVIEW
-
出で立ちからパンキッシュなノルウェー人女性ヴォーカル、Inger率いる4人組SALTY DOGの、初の全国流通音源となる6曲入りEPが完成。ヘヴィかつキャッチーでJ-POPにも通じる聴きやすさを備えたエレクトロ×スクリーモ・サウンドを鳴らす彼女らだが、初期Avril LavigneやPARAMOREら洋楽パンク・ガールからの影響が伺える快活と歌い上げるヴォーカルが他のラウドロック・バンドとは一線を画している。英語、日本語を織り交ぜたリリック、オートチューンが効果的に取り入れられ、ブレイクダウンもあればバラードもありとバラエティ溢れるたくさんの要素がぎゅっと詰め込まれた本作。これからジャパニーズ・ラウド・シーンに一石を投じるバンドになるか、注目していきたいところだ。 小林 詩央里