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DISC REVIEW

YGGDRASiL ANTHEM

SALTY DOG

『YGGDRASiL ANTHEM』

Release Date : 2015-08-05
Label : ジャパンミュージックシステム

CD : ¥1,320 → ¥145
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ノルウェー人女性ヴォーカル、INGERを擁する紅一点4ピースの3rd EPは、"北欧神話×ゲーム・ミュージック"という、これまで培ってきたサウンドに、メンバー全員のバックグラウンドを盛り込んだコンセプトのもと作られた5曲入り。アニメやゲームを深く好む人間なら肌感覚として馴染みがあるであろうツボをしっかり押さえた、ドラマティックな展開の楽曲が揃っている。耳をつんざくくらいのシンセや疾走感、凶暴なサウンドにも負けないINGERの突き抜けるハイのヴォーカルとメロディの強さが、こちらに息つく間も与えないほど迫りくる。ちゃんとメロディを打ち出せるヴォーカルがいることはバンドの財産だろう。"YGGDRASiL(=世界樹)ANTHEM"というタイトルからもメンバーの自信のほどが窺える。 沖 さやこ

ノルウェー出身の紅一点ヴォーカル・INGER擁する4人組が、前作からわずか8ヶ月で3rdミニ・アルバムを完成させた。今回はメンバーのルーツや好きなものを反映させたアプローチで、ずばり"北欧神話×ゲームミュージック"というテーマを掲げた初のコンセプト作に仕上がった。重量感のあるメタルコアに煌びやかなエレクトロを乗せ、ヘヴィ&キャッチーな曲調を貫きながら、フック盛りだくさんの展開でグイグイ引き込む。オープニングのインスト・ナンバーを含む全5曲入りだが、1曲1曲違う切り口とアプローチを試みているところが聴きどころだろう。後半の2曲は男女ヴォーカルの掛け合いや日本語を挿入し、暴れるだけじゃなく、空間を意識したスケールの大きな曲調も実にいい。再出発の意志を掲げた歌詞も必読。 荒金 良介