DISC REVIEW
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ヴィジュアル系出身ながらメタルコアやラウドロック、ダンス・ミュージックなど、他ジャンルの音楽的要素を積極的に取り入れ、15年の活動の中で大きな音楽的進化を遂げてきたバンド、MUCC。ソニー移籍第1弾であり、通算11作目にあたる今作は、そんなMUCCの柔軟な音楽性が凝縮した1枚だ。「Mr.Liar」「G.G.」のヘヴィ・ナンバーにはじまり、シングル「アルカディア featuring DAISHI DANCE」といった軽やかなダンス・ミュージックへと流れ、ガレージ・パンクな「ハニー」、クラシカルでジャジーな「ピュアブラック」、トライバルな「狂乱狂唱~21st Century Baby~」と様々なスタイルを行き来し、ラストは壮大なロック・バラード「シャングリラ」へと繋がる。"究極の入門編"なんて言われているが、まさにそれだ。 MAY-E