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DISC REVIEW

壊れたピアノとリビングデッド

MUCC

『壊れたピアノとリビングデッド』

Release Date : 2019-02-13
Label : 朱/マーヴェリック

CD : ¥3,300 → ¥693
amazonTOWER RECORDSTOWERHMV

古びた廃洋館の中にでも迷い込んだような錯覚を覚える、ノスタルジックなピアノ・インスト「壊れたピアノ」から始まる今作は、全曲に期間限定メンバーとして参加している吉田トオル(Key)の手腕を生かした美旋律と、ホラーをモチーフとした歌詞世界、そしてコンセプト性の強いアルバムならではのアプローチを見せるMUCCのバンド・サウンドが、絶妙な形でコンフュージョンした秀逸なるアルバムだ。また、今作においてはギタリスト、ミヤが自らエンジニアリングを手掛けたそうで、そのトータリティ溢れるサウンドメイクは今作の完成度をさらに底上げしていると言えよう。濃密で奥深く、空間性としての奥行きを感じさせる音像をもって、ミヤはこの物語をより完璧なものとして我々へと伝えてくれている。 杉江 由紀