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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

THE DEATH SET

2008.03.04UPDATE

THE DEATH SET

Member:Johnny Siera (song writing / production / guitar / vocal)

Interviewer:KAORU

-初めまして!激ロックと申します。インタビュー宜しくお願い致します!
まずはTHE DEATH SETというバンド名の意味や由来を教えてください。

そんなに深い意味があるわけじゃないんだ。恐い響きの名前にしておいて、でも音を聴くと全然恐くないっていう感じにしたかったんだよ。例えばSetって単語は、ギャングがよく使うんだけど、実際にライヴを見ると、背の小さい俺が歌ってる、みたいにね。

-そもそもはオーストラリアで結成されたバンドということですが、THE DEATH SETを結成した経緯を教えてください。

うん、オーストラリアでパンクロックバンドをやってたんだ。The Death SetのオリジナルメンバーでもあるBeau Velascoと一緒に始めたBlack Pandaって名前の4ピースバンドなんだけど、持ち歌が2曲でライヴも5分くらいだったのに楽器を壊したりしてたんだ(笑)それからエレクトロニックミュージックを作るようになって、いつの間にか今のThe Death Setになっていったって感じ。パンクロックの要素がまた強くなったのはライヴをやるようになってからだね。

-オーストラリアのロックシーンにおいてTHE DEATH SETのような音楽は、かなり珍しいのではないでしょうか?私は何の情報もないまま音を聴いた時、NYのバンドではないかと思ったのですが、実際にあなた達は、アメリカのボルチモアとNYでライヴを盛んに行っているようですね。
何故オーストラリアを離れ、ボルチモアとNYという都市を軸にライヴを行うことになったのでしょうか?

オーストラリアを離れた一番の理由は、とにかくツアーをしたかったからなんだ。オーストラリアでは数カ所しかまわる場所がないんだよ。アメリカのバンドの友達が30とか40箇所をまわってるいるのを知ってアメリカに行こうって思ったんだ。ツアーをすると、オーディエンスのリアクションを直接感じることができて、そこから自分達のサウンドをもっと進化させることができる。オーディエンスをクレイジーにさせるにはどうしたらいいんだろうって常に考えなきゃいけないからね。
アメリカに移って、まずブルックリンに住んだんだけど、お金がなかったから、ただ働いてるってだけで、目的だった音楽もほとんど手がつけられない状態になってしまったんだ。それと俺達の最初のEPをリリースしたのスタッフがボルチモアに住んでたこともあって、ボルチモアに移ることにしたんだ。だけど今でもブルックリンで活動してるバンドとは仲がいいよ。
ボルチモアに移って最初に見たウェアハウスがすごくクレイジーで印象的だった。それにブルックリンに比べると物価が安いし、音楽シーンやバンドのコミュニティもすごく面白そうだった。
ボルチモアとNYを比べると、ボルチモアの方がよりリラックスした雰囲気があるかな。NYは大都会だからね。ファッショナブルでクールな人達が集まってる。ボルチモアのキッズはクールでいることにそんなに執着してないんだ。ボルチモアのライヴに集まるキッズは本当にクレイジーではっちゃけてる。見た目を気にしたりしないんだよ。もちろんどのライヴに来てくれるファンも素晴らしい奴らだし、NYでもすごくいいライヴができたと思うけど、どちらかと言えばボルチモアのリラックスした感じの方が好きかな。

-アルバム「WORLDWIDE」を聴かせてもらいました。アバンギャルドで、自由な発想と遊び心に溢れた、ユニークで、シニカルで、エネルギッシュな作品ですよね。
全て聴き終わった後、まるで"やり逃げ"されたかのような感覚がありつつも、全く不快感のない爽快さまでを感じたという、とても珍しい音楽体験をさせてもらいました!

ありがとう。そういうリアクションは今までにもけっこうあったよ。
興味深いのは、ヨーロッパではもっとライヴを長く見たいっていう人達がいるのに対して、アメリカでは短くてあっという間に燃え尽きるようなライヴを好む人が多いってことなんだ。俺がライヴを見るときは「もっと見たい」って思ってるうちに終わってほしいって思う。だから個人的には短いほうがいいと思ってるんだ。来てくれるキッズにしても「もう十分だ」って思ってしまうより、「もっと見たい」って思ってるうちに帰る方がいいんじゃないんかな。

-「WORLDWIDE」というアルバムタイトルにはどのような意味が込められているのでしょうか?

アートワークに使ってる虎のマークがあるんだけど、あれはギャングのチームのマークを意識したデザインなんだ。ギャングのマークってたいてい下にチームの名前と拠点とする地名がつくんだよね。それで俺達の場合、一体どこから出てきたバンドって言えるだろうって考えてみたんだけど、最初はオーストラリアで始まって、ブルックリン、ボルチモアって移ったから、拠点となる場所がわかんなくってさ。それなら俺達は世界を拠点に活動してるって考えることにしたんだ。だから『ワールドワイド』なんだよ。