MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

FEATURE

ROACH

2011.01.13UPDATE

2011年01月号掲載

琉球独特の優しいメロディと強靭な ハードコア・サウンドが混在する 新世代ロックバンド“ROACH”、 南の島、琉球より海を越え現る―

Writer ムラオカ

ROACHを知ったのは去年の9月頃だろうか。ライヴハウス「Shibuya Milkyway」でライヴを観たのが彼らとの出会いだった。沖縄在住のバンドということと、MySpaceで軽く試聴したという予備知識のみで臨んだのだが、カウンター・パンチを食らったかのような大きな衝撃を受けたライヴであった。職業柄、数多くのライヴを観る機会があるため、ちょっとやそっとの演奏力やパフォーマンスでは驚かないのだが、アウェイでの経験の豊かさ、さらには沖縄米軍基地での豊富なライヴ経験という、独特の環境下で揉まれてきたこともあってか、演奏力、パフォーマンスはもちろんのこと、表に出ている部分だけでない“得体の知れない迫力”を感じさせるものがあった。バンドがブレイクするには優れた演奏力やパフォーマンスは当然で、それだけでない“オンリー・ワンな何か”を持っていないといけない。それが成功への絶対条件なのだが、彼らROACHにはそれが備わっていると確信させられたライヴであった。

そんな激アツなライヴを繰り広げているROACHによる久方ぶりの音源となるミニ・アルバム『BREED OF THE SUN』が満を持して2月2日にリリースされる。琉球独特のメロディに誠実な日本語詞を載せたヴォーカリスト、たぁま♪の歌は格段にドラマティックでフックが効いており、沖縄の美しい情景が目に浮かんでくるようだ。そして忘れてはならないのが、絶妙なポイントで激情迸るハードコア・ヴォイスとブレイクダウンで落としまくる、メタルコア、ハードコア・ファンのツボを付いた極悪なモッシュパートが挿入されていることだ。彼らが幼い頃から自然と聴いてきた琉球の伝統音楽と、アメリカ文化が身近にあるという環境から考えてみると、彼らにとってはこの二つの要素が結びつくのは自然な流れであり、彼らならではのアイデンティティが自然に発露した結果なのだろう。
一見相反する二つのサウンドが、見事に融合しているオンリー・ワンなROACHサウンドの真髄を、ぜひとも一人でも多くのロック・キッズに体験して欲しい。

『BREED OF THE SUN』リリース後、すぐにShibuya Milkywayを皮切りに東名阪、沖縄を中心にタイトな全国ツアーがスタートする。冒頭で述べた通り、彼らのライヴは確実に観た者の記憶に焼き付ける類のものである。ぜひ近場に彼らが来ることがあったら彼らのライヴに足を運んでみて欲しい。


- BREED OF THE SUN TOUR -
2.5(sat) Shibuya Milkyway
2.6(sun) 柏ドランカーズスタジアム
2.8(tue)高崎FLEEZ
2.9(wed) 横浜BAYSIS
2.10(thu) 八王子Match Vox
2.12(sat) 水戸SONIC
2.13(sun) Shibuya Milkyway
2.15(tue) 心斎橋DROP
2.17(thu) 京都MUSE
2.18(fri) 神戸KINGSCROSS
2.19(sat)滋賀U★STONE
2.21(mon) 名古屋CLUB UP SET
2.23(wed) O-WEST
2.25(fri) 横須賀かぼちゃ屋
2.26(sat) 富士ANIMAL NEST
2.27(sun) 甲府CONVICTION
3.1(tue) 下北沢SHELTER
3.5(sat)沖縄7th Heaven KOZA
4.1(fri) 新宿MARZ(ワンマン)
4.8(fri) 沖縄桜坂セントラル(ワンマン)


  • 1