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2022.01.31 19:30 | アーティストニュース
DARK TRANQUILLITYの元ギタリスト Fredrik Johanssonが逝去
DARK TRANQUILLITYの元ギタリスト、Fredrik Johanssonが亡くなったことがバンドのFacebookページで発表された。
Fredrik Johanssonは1993年から1999年に在籍。『Skydancer』、『The Gallery』、『The Mind's I』、『Projector』の4枚のアルバムに関わった。
Facebookページに掲載された、フロントマン Mikael Stanneのコメントは以下のとおり。
俺たちのひとりがいなくなった。
Fredrik Johanssonは3年にわたる癌との闘病の末、1月25日に亡くなった。
彼は93年、1stアルバム『Skydancer』のレコーディング直後にDARK TRANQUILLITYへ加入た。彼が代わりにギタリストを務めてくれたから俺は歌に集中できるようになったし、俺たちができることや、なりたい姿のレベルを上げてくれたんだ。彼の影響力と情熱は、本当に大きなものだった。一緒に作った最初の曲は、最終的に「Punish My Heaven」と名付けたんだけど、この曲で、それまで自分たちには夢でしかなかった道を歩んでいることを知ったんだ。
Fredrikは容赦なく面白く、鋭く、非常に知的で、驚くほどポジティヴで機転の利いたコメントで会話を盛り上げてくれた。しかし同時に、無知な議論や意見を、よく練られ、徹底的に研究された論理で、いとも簡単に打ち破ってしまう。彼のユーモアのセンスと冒険心は、しばしば愚かさと狂気に満ちた壮大な旅へと導いてくれたが、それは俺にとって永遠に忘れられない思い出だ。
Fredrikは家族に専念するため、99年にバンドを脱退したが、彼は俺たちの最大のファンであり、最も激しい批評家であり続けた。俺たちの音楽の方向性に対する彼の洞察は非常に貴重で、彼が常に耳を傾け、自分が創り出したものに関心を寄せてくれていたことは、俺たちにとって大きな意味を持っている。
彼の人柄を物語る最近のエピソードとして、2020年にアルバム『Moment』をストリーミング・コンサートで発表したときの話がある。Fredrikはリリースに先立つ数週間、俺たちのFacebookページで、クレジット・カードを持てない人たちや金銭的余裕のない人たちにもライヴが見られるようにと配慮してくれた。Fredrikは、クレジット・カードを持てない人たちや、金銭的余裕のない人たちのために、自らチケットを購入し、誰も観られないという状況を作らないようにしてくれたんだ。それが彼なんだよ。
3年近く前から癌との闘いを知っていて、いつかこの日が来ることを覚悟していたとしても、それが現実のように感じられない。俺たちはみんな、まだそう思っている。そしてこれからもずっと。
この世界でお前なしで生きることは、お前がいたときとは根本的に違い、興味深くも、不思議なほど楽しくもないだろう。DARK TRANQUILLITYファミリーを代表して、俺たちはFredrikを愛し、永遠に君を恋しく思うだろう。
今日(1月28日)からアメリカ・ツアーが始まるが、Fredrikが作曲し、制作を手伝った曲を演奏することで、彼の名前と音楽の遺産を生かし続けることを目指していく。彼は俺たちの仲間であり、俺たちは彼を愛している。
Fredrikは"It is what it is, and what will be will be"とよく言っていたけど、それは俺たちがここにいる時間は一時的なものに過ぎず、俺たちが持つ人との美しいつながりを最大限に生かし、俺たちの周りにいる人たちを大切にしなければならない、ということを思い出させてくれる言葉かもしれない。
Fredrikの奥さんと3人の娘さんたちへ、俺たち全員からたくさんの愛を込めて。
Mikael StanneとDARK TRANQUILLITYの全員より
#fuckcancer