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LIVE REPORT

KAMIJO

2024.08.28 @Spotify O-EAST

Writer : 杉江 由紀 Photographer:Lestat C&M Project

夢を描き出し、夢に人生を託して、どこまでも夢を追求し続けるということ。KAMIJOというアーティストは、今まさにそれを実践していこうとしているようだ。

日本のみならず、欧州をはじめとした諸外国でも人気を博したLAREINE、Versaillesとしてのバンド活動を経て、現在は積極的なソロ・ワークスを展開しているKAMIJOが、ここに来て"EPIC INTENSE"なる新コンセプトのもとに最新作『VIOLET DAWN』を完成させた本当の理由が、このたび東名阪ツアー[KAMIJO Solo 11th Anniversary Tour "VIOLET DAWN"]の最終公演においてついに明らかとなった。

荘厳にして激しい音像が凝縮されていた『VIOLET DAWN』のレコーディング・メンバーであるIKUO(Ba/Rayflower)、HIRO(Gt/La'cryma Christi)、YUKI(Gt/DUSTAR-3/Rayflower/ex-Λucifer)、shuji(Dr/ex-Janne Da Arc)といったドリーム・チームがライヴでも盤石の態勢を造り出す中、まず今宵のKAMIJOが最初に歌い上げたのは力強くドラマチックな「The Anthem」。また、クラシカルな要素とモダンさが交錯するKAMIJO流メタル・チューン「INTENSE CARESS」等も含めて、今回のライヴでは今後にもわたって音楽的指標となっていくであろう"EPIC INTENSE"な世界を、各曲にて鮮やかな手腕で具現化してくれていたと言っていい。そして、なんとこの夜アンコールではKAMIJOから以下のようなかたちでの重大発表もなされることに。

"「VIOLET DAWN」とは、夜明けを意味する言葉です。輝く朝日に向かっていくような素敵な時間を、今日もみんなと過ごせたことを嬉しく思います。今日でソロ・デビューから11年です。キャリアではもう29年になります。みんなと共に歴史を歩み、すぐ近くで支えていただきました。本当にありがとう。来年迎えるキャリア30年については、僕の人生としても大きな節目となります。そこで、人生最大のチャレンジをすることに決めました。2025年、KAMIJOは活動拠点をLAに移します......!"

これまでにはバンドでもソロでも幾度となくワールド・ツアーを成功させているばかりか、今年6月に行われた欧州ツアーでも各地でソールド・アウトを続発させたKAMIJOが、このタイミングで本格的に世界を視野に入れた活動をしていきたいと志すのは、実に自然な流れでもある。しかも、KAMIJOとしては映画音楽制作の本場 ハリウッドでそのノウハウを獲得し、自身の音楽制作に活かしたいと目論んでいるとのこと。

なお、来年のLA移住に先立っての南米/北米ツアーも決定しているそうだが、日本を拠点とした活動については12月27日に大手町三井ホールでの"Winter Romantic Concert"、2025年1月からの全国ツアーを経て、来年7月18日にLINE CUBE SHIBUYAにてキャリア30周年を記念したオーケストラを迎えての公演を行う、というところまでが現段階で決まっているという。

"俺が決めた未来に、いつも間違いがないってことはファンのみんなが一番よく分かってくれていると思っています。とはいえ、今までのような活動とは現実的には変わってしまうと思うから。まずはここからの1年は全部を出し尽くすつもりで歌っていくので、俺の歌声を受け止めてください。そして、今日発表したことを感じながら『VIOLET DAWN』を改めて聴いてみてもらえますか。そこに俺の覚悟が詰まっています。一緒に輝く未来を手に入れましょう!"(KAMIJO)

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