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LIVE REPORT

LOUD PARK 10|ENGEL

2010.10.16 @さいたまスーパーアリーナ

Writer 米沢 彰


ULTIMATE STAGEのオープニングには、IN FLAMESと同郷、スウェーデンはイエテボリからやってきたENGELが登場。同郷どころかNiclas Engelin(Gt)自身がIN FLAMESのサポート・ギタリストを務めていた経歴の持ち主であることから、IN FLAMES直系と形容しても過言ではない存在の彼らだけに、そのライヴには並々ならぬ期待を持って熱視線を送っていた。

メンバーがステージに登場してきたと思ったらドアタマから「Until Eternity Ends」を持ってくる曲順には「やられた!」と叫びそうになってしまう。やはりIN FLAMESにも通じるハイレベルなプレイが圧倒的なオーラを放つ。色も形もお揃いの白のギターというMarcus Sunesson(Gt)、Niclas Engelin(Gt)の二人の息の合ったユニゾンが重く響く。メンバーそれぞれがベテランの風格を漂わせながら、素晴らしい演奏を見せてくれた。


パフォーマンス面も素晴らしく、オーディエンスを煽るのが非常に上手い。ULTIMATE STAGE、BIG ROCK STAGE それぞれのステージ前に居るオーディエンスを煽り、どっちの歓声が大きいかを巧みに競わせ、オーディエンスみんなが楽しそうに声を上げていたのを見て、本当に人を楽しませるのがうまいなーと感心すらさせられた。結果として、「こっち側の勝ちだな。でも、君のそのTシャツのデザインがいいね!」と負けた(?)側のオーディエンスの一人に話しかけるなど、全員を楽しませる精神を常に忘れないのも好印象だった。

彼らを最初に持ってきたのはもったいないと正直思ったが、現時点での認知度からは順当なのかもしれない。ENGELの終了後、あちらこちらでENGELを称賛するオーディエンスの会話が聞こえてきたことが、今回のLOUD PARK 10を機にその内容に見合った十分な認知度を獲得する良いきっかけになる予兆かもしれない。

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