DISC REVIEW
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スウェーデンはイェテボリ出身の5人組、ENGELの2ndアルバム。ARCH ENEMY、TRIVIUM、DARK TRANQUILLITY などのツアーに帯同するなど、話題性も十分ながら、リード・ギタリストのNiclas EngelinはIN FLAMESの初期メンバーでありPASSENGERにおいては、IN FLAMESのヴォーカリストAnders Fridénとタッグを組み活動を行うというまさにスウェーデンのメタル・シーンの第一人者であると言っていいだろう 。基本路線はスウェーデン産デスメタルらしいヘヴィ+インダストリアルな音作りながら、本アルバムに収録された楽曲はかなり多彩だ。IN FLAMES などのメジャーなメロデス的なサウンドが軸に存在するが、HR/HM的な要素やゴシック・メタル的な要素、モダンヘヴィネス的な要素など新旧取り混ぜた多彩な要素が絡み合い、一枚のアルバムを通してENGEL のオリジナリティを追求した意欲作だ。 米沢 彰