INTERVIEW
ENGEL
2010.04.07UPDATE
2010年04月号掲載
Member:Niklas Engelin(Gt)
Interviewer:ムラオカ
-ENGELは2005年結成されていますが結成の経緯を教えてください。
今までとは違ったタイプの音楽をやってみたいと思いがあったんだ。それで踊れるようなリズムとメタルを組み合わせるようなサウンドをやってみたいなと思ったんだ。バンドでいったらRAMMSTEIN(※ドイツのインダストリアル・メタル・バンド)みたいなフックの効いたコーラスやグルーヴが効いている音楽をやってみたいという発想から生まれたものなんだ。バンド名は自分のレコーディング・スタジオの名前を自分がサッカーをやっていた時のニックネームのENGELと名付け、それからバンドにも同じ名前を付けたんだ。
-結成から5年が経ちますが今までの主だった活動を教えてもらえますか?
いきなりCDを出しても誰も知らないっていう状況では仕方がないので、まずはちょっと話題を作りたいってことがあって、解説書付の5曲入りのデモを作ったんだ。それからフェスティバルに出演したりARCH ENEMYやTRIVIUMやいろいろなバンドとツアーを周る機会があって、それから話題が盛り上がってきた時にもう1枚のデモを作ったんだ。そのデモを携えて今度はドイツとUKのクラブ・ギグを行ったんだ。そのあとにレコーディングしたのがファースト・アルバム『Absolute Design』だったんだ。悲しいことだけど日本ではリリースされなかったんだけどね。日本では輸入盤でしか手に入らなかったんだよね。そのファースト・アルバムをリリースしたあとにATREYU、DARK TRANQUILLITY、STILL REMAINS、DEAD BY APRILなんかと一緒にツアーをしたね。
ところでニュー・アルバムの音は聴いてくれたかな?
-聴きましたよ。7曲入りのものですが。
どうだった?
-かっこ良かったですよ!今からそのことについて質問しようと思っていたのですが(笑)
聴いててもらってよかったよ!スウェーデンではかなり受けが良いんだよね!
-Myspaceで前作の音源を聴かせていただいて、TROOPERの宮本さん(レコード会社担当)から一昨日音源をいただいて聴かせていただきました。
実はMyspaceに新作の情報を載せるのは日本のリリースまでちょっと抑えておこうと思ってるんだ。日本のみんなにはリリースされたときに聴いて欲しいからね。
-新作は日本以外の国ではどういったタイミングでリリースされるのでしょうか?
日本は4月で北欧は5月で考えているよ。エリアによってリリース・タイミングを分けてリリースしようと考えているんだ。スウェーデンではもうすぐ2枚目のシングルをリリースしようと考えているんだ、最初のシングルに関しては6ヶ月間チャートインし続けたんで結構いい感触だったよ。
-日本先行リリースは嬉しいですね。今までは日本盤がリリースされていなかったこともありまだまだの知名度でしたが、これから一気に名前が広がりますね。
完璧だね。こっちはすでに準備万端さ(笑)
-僕自身は7曲しか聴いていないのですが、実際のアルバムには何曲収録されているのですか?
録音は17曲位したんだよね。実際にはその中から13曲収録されるよ。捨て曲なしのまさに俺たちにとっての“自信作”だよ!それから、秋から冬頃にEPを出したいなと考えているよ。アルバムに入らなかった曲にもいい曲が揃ってるから作ったものは全部みんなに聴いて欲しいって考えてるよ。
-アルバム・タイトル『Threnody』の意味するところを教えてください。
家族や親友や自分に近しい人たちに捧げる歌って意味で付けたんだ。 アルバムを作っているちょうどそのタイミングで家族の中の1人が亡くなってしまったんだ。それに対してなんでこんなに早く死んでしまったんだって思ったり、フェアじゃないよって思いだったり、そういうことを抱えながら書いていた時期でもあったから、その思いもすべてまとめて“生きていることを祝福しよう”というような気持ちでこのタイトルを付けたんだ。
-作詞、作曲はすべてあなたが行っているのですか?
曲は全部俺が書いてるよ。あとはヴォーカルのメロディと歌詞に関してはアイデアを出しているレベルだね。
-スピーディーな曲からゴシック的な曲まで幅広いタイプの曲がありますが、バラエティに富んだアルバムにしようという意識はありましたか?
聴いている人がずっと関心を持ってくれるようなものにしたかったし、次どうなるか展開が読めないようなワクワクするようなアルバムにしたいっていうのはあったね。だけどポップだったものが急にメタルになったりと強引なものではなくて一貫性があるものにしたかったから、あくまで軸はメタルでそこに他のジャンルからちょっとしたものを取り込みつつ、ブレンドしてENGELのサウンドにするっていうことは意識したね。