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INTERVIEW

Zemeth

2026.03.06UPDATE

2026年02月号掲載

Zemeth

Member:JUNYA(Vo) Sora(Vo)

Interviewer:山本 真由

長らく、孤高の"哀愁歌謡ノスタルジックメロディックデスメタル"クリエイター JUNYAの1人プロジェクトとして活動を続けてきた"Zemeth"に新展開! 新メンバーに女性ヴォーカリストのSoraを迎えて、2人体制の"新生Zemeth"として生まれ変わった。今回は、新体制のお披露目となった新曲「MY SWEET VAMPIRE」と、新メンバー Sora、そして今後のZemethおよびその周辺プロジェクトの展望についても、メンバー2人に詳しく語ってもらった。

-お久しぶりです! 先週(※取材日は2月中旬)は東京でも雪が降る程の大寒波でしたし、北海道は大雪で大変なんじゃないかと思うのですが、天候諸々大丈夫ですか? まずは近況等伺えればと。

JUNYA:お久しぶりです。今年の札幌は異常な程の雪害で僕の愛車が何度排雪しても埋まってしまって、もうお手上げ状態です。どうしようもなくネットでスコップを買ったら間違えてちっちゃいスコップ型のスプーンが届いてしまいました。ただ、鬱で外に出るのが困難な状態のため、僕自身はそこまで雪で困っていることはないです。

Sora:初めまして、Zemethに加入しましたSoraです。今年の雪は本当に災害級で、北海道民ですが本当にびっくりしました! JUNYAのスコップ話でツボに入りすぎて、泣きながら笑いました!

-新曲に伴うトピックスとして、新メンバー Soraさんの加入が発表されましたね! お2人は6年程前に知り合ったとのことですが、そのときの出会いのきっかけやお互いの第一印象について教えていただけますか。

JUNYA:2020年頃に会ってて、なんか気が付いたら仲良くなってた感じです。一緒にカラオケ行ったりして、そのときから歌声に関して感銘を受けてたので、月日を経てこのように一緒に音楽を制作できるのはたいへん嬉しく思っております。趣味嗜好が似ているところや、一緒にいて腹抱えて笑う程ツボも似ているので馬が合います。ただこの人の影響で僕がアル中になったのと、酔っ払って真夜中に街中で"Zemeth歌いました!!!"って叫ぶのはやめてほしいところです。僕も普段声量のコントロールが利かないので、札幌で金髪のヤバいやつらがいるなと思ったら僕等の可能性が高いです。

Sora:出会った当初は音楽好きや猫好きという共通点もあり、猫カフェに行ったりカラオケで熱唱したりと、昔も今も本当に仲がいいです。JUNYAは頭の回転が早くて、話も面白いです。当初はJUNYAが音楽をやっていることは知っておりましたが、Zemethだということは知らなかったんですよ! JUNYAが札幌を離れていたのですが、去年の夏久々に連絡を取って活動の詳細を知り、"Zemeth! かっこ良い!"となって、いい意味での衝撃でした! もともと歌声が素敵な方ですし、彼の作る音楽は素晴らしいです。本当にリスペクトしてます。

-最初からフィーリングが合ったんですね! Soraさんの音楽的なバックグラウンドや、これまでの活動についても紹介お願いします。

Sora:私は幼少期からエレクトーンとピアノを習っており、クラシックを勉強していました。大学時代は自作曲を楽譜に起こして弾いたりもしていました。音楽が好きすぎて一度もやめたいと思ったことがなく、実は音楽の教員免許を持っていたりもします(笑)! 教育実習もとってもいい思い出です! 中学生頃からは、ヴィジュアル系やロック・バンドが好きで聴き始めました。一方でアニメも好きなので、アニソンやボカロも大好きです。私は幅広くいろいろなジャンルを聴いて楽しむタイプですね。

-教員免許もお持ちとは、すごいですね! 実習の様子もちょっと気になります(笑)。ちなみに、2人体制になった新生Zemethのヴィジュアルも公開されましたが、作画が同じというか、世界観を共有しているというか、お2人がまるで双子のように雰囲気がマッチしていて。もともとお互いにセンスが似ていたということでしょうか? それとも、楽曲のテーマに合わせてヴィジュアル・イメージも擦り合わせたという感じでしょうか?

JUNYA:お互い髪色が明るくてセンスも似通った部分があるので、普段からあんな感じなんですよ。MVでSoraが着用しているジャケットは僕が貸したものなので、ある程度の擦り合わせはありますが基本には同じセンスがあると思います。今後は方向性によっては見た目も変わっていく可能性もございます。そういう面でも、この音楽性でやっていくにはお誂え向きな2人組になれたと思っております。

Sora:ヴィジュアルも本当に素の私たちなので、マッチしていると言っていただけて嬉しいです! JUNYAに似合いそうなアイシャドウをプレゼントしたりと好きな物を共有できる仲で、楽しみながら活動できています。本当にJUNYAには感謝しております。

-前作『MIREN』(2024年リリースの4thアルバム)をリリースした際のインタビュー(※2024年10月号掲載)では、"今後の予定についてはまだ何も決まっていない"というお話でしたが、Zemethの新たな活動方針についてはいつ頃から動き出したのでしょうか? Soraさんの加入が決まる前は、また違ったヴィジョンがあったのでしょうか?

JUNYA:ある程度のヴィジョンはございましたが、僕自身が鬱病で人生の壁に当たってしまったことで、一度考えていた方向性を取り払って、思い付きでどんどんアウトプットしていく方向性を目指すことにしました。一旦活動休止をしたり鬱病で病み散らかして頭がおかしくなったり、自分のコントロールが難しいこともあるのですが、今できることをやるしかないと考えております。Soraの加入が決まったのも11月の下旬で、まだ具体的な展望が見えているわけではないですが、とにかくなるようになるだろう精神で、思い付いたことからやっていくスタイルになるでしょう。そもそも限定された音楽ジャンルに突出するだけでは頭打ちになる感覚があるので、特に海外へのリーチを狙うためにジャンルレスで音楽を作っていくつもりです。

-新曲「MY SWEET VAMPIRE」は、タイトルの通り吸血鬼の物語がモチーフとなっていますね。この題材を選んだ理由や、インスピレーションのもとになった作品等あれば教えてください。

JUNYA:今後の楽曲の一部は僕の人生とほぼリンクする内容になっておりまして、前作シングルの「WHITE BLOOD」(2025年)からの「MY SWEET VAMPIRE」が生まれたのも、全て行き当たりばったりの偶然です。題材についてはSoraが吸血鬼キャラが好きなので、そこに着目して歌詞を書いてみました。インスピレーションのもとはSoraがいろいろ喋っていたことと、彼女からおすすめされた"化物語"というアニメに影響を受けた部分もございます。歌詞も丸1日かけて書いたのですが、濃い物語を4分に収めるのは至難の業でした。


Sora:私、吸血鬼が個人的に好きなんです。作品では"化物語"や"ヴァンパイア・ダイアリーズ"が好きで、その良さを知ってほしくてJUNYAにおすすめしました! 忍野 忍が好きすぎて、SNSのアカウント名にkissshotという文字が入ってます。結果的に吸血鬼がテーマの最強のかっこいい曲が誕生してました! 最初にデモを貰ったとき、さすがにかっこ良すぎてリピートしまくりました。

-これまでのZemethでも女性ヴォーカリストをゲストに迎えた作品はありましたが、今回は明確にデュエットの作りになっていますね。Soraさんをヴォーカルとして迎えるにあたって、初めからそういうヴィジョンはあったのでしょうか?

JUNYA:2025年はほぼ将来に関してのことが一度無になってしまったので、当初は何も考えず、去年の夏頃"俺の歌歌ってよ、そのうちね、そのうち"みたいな軽いノリで言っていていました。その後正式にZemethに誘って、今作を書いてからのSoraの本気度が僕以上だったので、曲の完成後かなり短いスパンでレコーディングをすることになりました。意図的に2月14日にリリースしたわけではなく、本来は4月を目処にリリースする予定だったのですが、彼女も豪快な女性なので彼女に合わせるように話が進んでいきました。

-2人体制になったことで、楽曲制作やレコーディングのプロセスに変化はありましたか?

JUNYA:去年は僕がいろいろな場所を転々としていて、なかなか安定してレコーディングをすることが困難だったのですが、今作はSoraの実家を使わせていただけることになり、海外ドラマの"フルハウス"みたいなノリで地下室でレコーディングをしていました。今後もレコーディングは宅録が基本となりそうです。マイクやコンプレッサー等、少しずつ機材のアップデートも考えております。他の人とレコーディングをするのは初めての経験だったので、いくら気の知れた人と一緒でもえげつなく緊張はしました。