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INTERVIEW

KAMIJO

2024.07.30UPDATE

2024年08月号掲載

KAMIJO

KAMIJO
Rayflower:IKUO(Ba)
Interviewer:杉江 由紀

-もちろん、ファンの皆さんもまた、KAMIJOさんの音楽から活力を得て生きていらっしゃるのではないでしょうか。

KAMIJO:それもあって、この曲は"VIOLET DAWN"というタイトルなんですよ。2つの色、赤と青が交じり合うという意味で。

-その他にも、今作にはドラマチックなサウンドが堪能できる「Odyssey」、秀逸な歌メロが印象的な「Twilight」等も収録されておりますが、激ロックの読者に最も刺さりそうなのは4曲目の「INTENSE CARESS」なのではないかと個人的に感じております。こちらはずいぶんとメタルな仕上がりではありませんか。

KAMIJO:これはYngwie Malmsteenから影響を受けた曲ですからね。彼みたいなカッコいいリフが作りたい! と思って、自分なりにリフから作ったネオ・クラシカルな曲なんです。そこにYUKI君のテイストも加えていただきながら、こうなっていきました。

-IKUOさんは「INTENSE CARESS」に対して、最初どのような印象を受けられたのでしょう。

IKUO:今Yngwie Malmsteenっていう名前も出てきましたけど、まさにメタルとしては王道な感じの曲になっているなと感じました。

-もう30年以上前から、IKUOさんはメタル界隈でも多くの場数をこなされてきているはずですが、今この時代にKAMIJOさんのプロジェクトにおいてメタルを体現するとなったとき、大事にされたのはどのようなことでした?

IKUO:この時代にこういうことをやることの意味は大きいと思いますし、王道なメタルなんだけど、決してノスタルジーで終わるものにはなっていないところが、KAMIJOさんのすごいところだなと僕は感じましたね。特にサビのメロディなんてほんとに素晴らしいクオリティですよ。僕はすごく好きです。

KAMIJO:ありがとうございます(笑)。

IKUO:曲がこれだけエモいんで、ベース・プレイ的にも別に王道な古いパターンのことはやってません。ソリッドに弾こうと思えばいくらでもそうできますけど、この曲でも自分らしくメロディラインを活かしたベースを弾くっていうことをやってます。

-この「INTENSE CARESS」はドラマーである shujiさんの重めなリズム・ワークが効いている曲でもありますが、彼とのタッグを組む上でIKUOさんが留意されたことは何かありましたでしょうか。

IKUO:この曲はドラムの2ビートがわりと主張している曲でもあるので、そこは他の曲と比べると少しドラムに寄ったアプローチを意識したところもありましたね。

KAMIJO:こういう曲調なんですけど、意外にもこれってツーバスではないんです。サウンド全体をすっきりさせたかったので、今作では「The Anthem」のサビのみにツーバスを入れてるんですよ。

-各楽器の細かい押し引き等は、完全限定生産盤にのみ特典として付くインストゥルメンタル盤を聴いていただくと、よりわかりやすいかもしれませんね。

KAMIJO:インスト盤に関してはそこを皆さんに知ってもらうために作っているので、楽器をやっている方や楽器に興味がある方たちにはぜひ聴いていただきたいです。ソロ・プロジェクトとしてインスト盤を作るのは異例なのかもしれませんが、僕の大好きなプレイヤーたちの奏でる、僕の大好きな音たちだけがここには詰まってます。

-さて、今作『VIOLET DAWN』は、ボリューム感のあるミニ・アルバムとしてここに完成しましたが、KAMIJOさん自身が先ほど"これからの自分がファンの皆さんとどのようなライヴをしていきたいのか? ということを第一に考えました"とおっしゃっていた通り、ここから始まっていく東名阪ツアー[KAMIJO Solo 11th Anniversary Tour "VIOLET DAWN"]にて、各曲がどのような映え方をしていくのかがとても気になります。

KAMIJO:自分にとって「VIOLET DAWN」が第2のデビュー曲であるとしたら、この作品を出してから臨むツアーも、自分にとって第2の初ライヴとしてやっていくつもりです。4月のZepp Shinjuku (TOKYO)は、アニメも流したりしながらのショー要素が強いライヴでしたし、5月に行った関東ツアー("Battle Royal Tour 2024")はファンの皆さんと一緒に暴れるような内容で、さらに6月のヨーロッパ・ツアーでもいろいろと吸収してきましたから、ここまでのチャレンジも踏まえた上で、今度のツアーでは皆さんと新しいライヴを作っていけると思います。今ちょうどセットリストを組んでるところで、自分でもワクワクしてますね。まだ自分でも最終的にどうなるのかは想像がつかなくて、そこがまた楽しみなんですよ。

IKUO:僕は今、ちょうどKAMIJOさんの選曲を待っている状態なのでとてもドキドキしてます(笑)。ヨーロッパも含めてこのところのKAMIJOさんと一緒にやらせていただいているなかで、自分としても得るものがすごく多いだけに、それをここからはさらに活かしていきたいと思ってますね。ソロ・プロジェクトのサポート・ベーシストというかたちではありますが、実際にはものすごくロック・バンド的な感覚でやらせていただいているので、自分としてはそこをここからもっと楽しんでいきたいです。

KAMIJO:そこは僕も一番大切にしたい部分なんですよ。今度のツアーでは、メンバーの皆さん、ファンの皆さんと一緒に、ライヴというかたちでの"EPIC INTENSE"な世界を新しく作っていきたいと思います。

KAMIJO LIVE INFORMATION


"[KAMIJO Solo 11th Anniversary Tour "VIOLET DAWN"]"

8月9日(金)大阪 ESAKA MUSE
8月21日(水)名古屋 ell.FITSALL
8月28日(水)東京 Spotify O-EAST
OPEN 18:30 / START 19:00
■BAND MEMBER:HIRO(Gt/La'cryma Christi) / YUKI(Gt/DUSTAR-3/Rayflower/ex-Λucifer) / IKUO(Ba/Rayflower) / shuji(Dr/ex-Janne Da Arc)
・大阪/名古屋公演
前売 ¥7,400 / 学割 ¥3,300(税込/オールスタンディング)
・東京公演
指定席 ¥7,400 / 学割 ¥3,300(税込/全席指定)
※入場時ドリンク代別途必要
チケットはこちら

IKUO LIVE INFORMATION


[Rayflower TOUR 2024 "fleek"]

8月10日(土)岐阜CLUB ROOTS
8月11日(日)岡山IMAGE
8月18日(日)仙台MACANA
8月22日(木)恵比券 LIQUIDROOM
詳細はこちら

[ERI KITAMURA LIVE 2024 "the BIRTH of NIGHTMARE"]

8月16日(金)新宿ReNY

"190 Grooving My Voice -Shout 4-渋谷学園夏祭り!!!"

8月26日(月)吉祥寺SHUFFLE