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INTERVIEW

The Number Zero × Kuboty

2024.06.11UPDATE

2024年06月号掲載

The Number Zero × Kuboty

The Number Zero: Inger(Vo) Tyra(Gt) K(Mani) REIJI(Dr)
Kuboty
Interviewer:サイトウ マサヒロ Photographer:Tomo Sodeyama (SODEPHOTO)


人には大したことないと思われることでも、自分にとって大事だったら頑張る意味はあると思ってる(Inger)


-でも、自分で考えたフレーズやパートを思い切ってカットするのは、作った本人だからこそ勇気がいりますよね。

Kuboty:そうそう。俺も散々そういう状態に陥った経験があるし。余計なものをつけ加えたくなっちゃうっていう。

REIJI:そのプレイヤー気質が、KubotyとTyraは似てるんだよね。目立ちたがりで(笑)。

Kuboty:最近、自分のかつてのライヴ映像を見返す機会があったんですけど、ビックリするくらい弾きまくってましたね。クソ速いし、生き生きしてるし。若いってすごいなと(笑)。でも今は裏方の役割が自分的にはハマってて。基本的には、曲を作るのがとにかく好きなんです。曲を作って、アレンジして、レコーディングするのが。

-5月からの3ヶ月連続シングルは、The Number Zeroにとって約10ヶ月ぶりのリリースとなります(※取材は5月中旬)。その間、バンドの状態はいかがでしたか? それこそ、Kubotyさんからプロデュースされて掴んだ感覚もあったのではないかと。

REIJI:やっぱり長い間、あと一歩抜け出せない状況が続いてたんですよ。それを打破するための荒療治として浮かんだのが、Kubotyにプロデュースを頼むことで。その化学反応によってバンドがどう変わるのかを見たかったんです。結果、今はこれからもっといいバンドになる未来が見えるし、やっと本気を出し始めたなと感じてます。メンバーの意識も上がってきてるので、いい状態だと思います。

Kuboty:最高じゃないですか!

REIJI:年齢も年齢だし、ここでもう1段階ジャンプしないとずっとうだつが上がらないままになっちゃうから。遊びでやってるバンドなのかなとも思ってたんだけど、よくよくみんなの話を聞いてみたら、"売れたい!"って言うし。

Inger:最初は、いろんなバンドを経験して疲れたみんなが、友達と楽しく音楽をやりたいっていうきっかけで始まったバンドでした。でも、どこかから本気になっちゃった。

REIJI:遊びでやるにしては曲のクオリティも良すぎるからもったいないし。

-本格的に行動を起こすフェーズに移っていくということですね。その口火を切る3ヶ月連続リリースの第1弾「Come Alive」には、ミクスチャー・ロック・バンド CWC.でヴォーカルを務めるtax(mic.tax)さんが客演参加されています。

K:新しい試みで、ドラムンベースを軸にラップとシャウトを盛り込んだエレクトロな1曲になっています。モリモリな内容で、シンプルとは真逆なんですけど(笑)。

REIJI:ドラムなんて電子音のみだもんね。

-続いて6月にリリースされるのが、Kubotyさんプロデュースの「I Said What I Said」。比較的ストレート且つエモーショナルなロック・チューンで、ライヴのハイライトになりそうですね。

Tyra:パンクらしさを意識して、Kubotyさんがおっしゃる通り、ライヴハウスのみんなで歌えるような1曲にしたいという思いで作りました。The Number Zeroにはシンガロング・パートがある曲も多いんですけど、これまでは掛け声系ばっかりだったので、今回はしっかりとみんなで歌える系にしたいなと。

Kuboty:ストレートに突き抜けて、駆け抜けていく作品に仕上げたいと思ってプロデュースしてます。

Inger:この曲の歌詞は、やりたいことや欲しいものがあるときは諦めないで戦おうという内容です。この歌詞を書いてたら、自分の今年の"戦い"に対して励ます言葉になってた。同じタイミングで友達もみんなそれぞれの苦労や悩みがあったから、無理に思えても全力で戦おうって言いたくって。人には大したことないと思われることでも、自分にとって大事だったら頑張る意味はあると思ってる。曲のタイトル"I Said What I Said"は、直訳すると"言ったことは言った"になるけど、周りから何を言われてもやりたいと思ったことはとことんやろうという決意表明の意味でもあります。

REIJI:まさにパンクだね。

-7月にリリースされる第3弾シングルはどのような楽曲になる予定ですか?

K:楽曲はできてるけど、まだ歌詞をつけられてなくて。「Come Alive」はデジタル系、「I Said What I Said」はパンク系だったのに対して、第3弾は激しめのロックになってます。

Tyra:でも今までとはまた違う雰囲気で。お祭りっぽさもありますね。

-The Number Zeroの引き出しの幅広さを感じることができる3ヶ月になりそうですね。

Kuboty:本当すごいっすよ、3ヶ月連続って。

K:大変です(笑)。

REIJI:リリースに向けていろいろ作業をやってると、すっげぇ面倒臭いし疲れるんですけど、別に嫌じゃないんですよね。やっぱりバンドマンなんだなと、改めて思う。

Tyra:やってて充実感がありますもんね。

Inger:今月はいろいろありすぎて、生き残れたらすごいなと思うくらい(笑)。でもバンドのことは忙しくても結局はいい疲れになるので。私は前からみんなに"曲を作ろう!"って言い続けてきたぶん、頑張らないと。

Kuboty:まずはフラグを立てちゃえばいいんですよ。そうすれば、やらなきゃいけなくなるから。俺はそのスタイルでやってます。

-そして、7月14日にはshibuya CYCLONE、GARRET udagawaにて主催イベント"ZEROFEST(The Number Zero presents ZEROFEST2024)"が開催されます。昨年7月に続く2回目の開催ですが。

K:去年の第1回は手応えがありました。出演してくれたアーティストが"本当にいいイベントだ"と言ってくれたことが、一番嬉しかったですね。音楽活動をしていて、出演するすべてのイベントが楽しいってことはなかなかないと思うんです。その中で充実感に満たされるような日を作れたのは大きくて。

REIJI:お客さんも、"今日はどのバンドを観ても楽しめるし最高だね!"って言ってくださったり。

K:これまでは主催イベントをあまりやってこなかったんですけど、いい感触を得られたことだし今年もやろうという話になりました。