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INTERVIEW

Aldious

2020.03.13UPDATE

2020年03月号掲載

Aldious

Member:R!N(Vo) Yoshi(Gt) サワ(Ba) Marina(Dr)

Interviewer:米沢 彰

-そういう流れもあるんですね。いろいろな縁が絡み合っている感じですね。R!Nさんとしては初めの電話を受けたときってどういう感じだったんですか?

R!N:当時は、大島さんともまだ2、3回しかお仕事をしたことがなくて、そこで大島さんが私のことを推薦してくださったことにもビックリしましたし、何より、構えていない状態で普通にご飯を食べていたいたときに大島さんから電話がきたので、"なんか私ヘマしましたっけ? 怒られる?"って感じで。そしたら"ガールズ・バンドのヴォーカルを探してるんだけど、激しいの好き?"みたいな(笑)。

一同:(笑)

R!N:"全然面識はないですけど、興味はあります"って答えて。私自身はこれまでそんなにバンドをやった経験がなかったので、"私で大丈夫なのかな?"って思いつつ、"全員女の子だよ"っていうことで、"すごく興味湧くな"と思って詳しく聞きました。その電話のすぐあとに音源とか資料をいただいたんですけど、MVをYouTubeで観るときって再生する前にサムネイルが出るじゃないですか。"なんか、すごい......"って(笑)。

一同:(笑)

R!N:教会で歌ってるし、トキさんの服、布薄いし(笑)。当時の私はギターもピアノも弾いてはいたんですけど、本当におとなしい"THEポップ"なことしかしたことがなかったので、そういう衣装を着た自分の姿がまったく想像できなくて。でも、その曲を聴いたときに、激しいイントロから始まるんですけど、歌がすごくメロディアスで聴きやすくて"めちゃくちゃカッコいいな!"って思ったんですよね。そして、この曲をもし自分が歌う日が来たら、新しいチャレンジとしてすごくワクワクできるなと。ちょうどその当時シンガー・ソングライターとしての活動が7年目くらいで、ちょっとマンネリを感じてたので、9月の自分のバースデーでいったん休止しようと思っていたんですよ。そういう時期だったから、すごくタイミングが良くて。自分自身への挑戦にもなるし、ぜひお会いしてみたいなと思って、歌を聴き込んでレコーディングしてみたら、メンバーのみなさんがすごくいい反応をくれたんです。自信に繋がりましたし、実際ツアーを回ってみて、よりAldiousのことが好きになったし、メンバーのことも大好きになりました。ツアーのときはヴォーカルがふたりいて、交代でサポートを務めてたんですけど、交代の時期で私が先に帰るときに"帰りたくないな"って(笑)。そうやってどんどん愛着が湧いていきました。

-なるほど。でも、すごいですよね。タイミングがいいというか、運命というか。

Yoshi:Aldiousのメンバーって基本的にみんなすごくいいタイミングで知り合ってるんですよね。初代ドラムのArutoもそうなんですけど、所属していたバンドがちょうど活動休止になったときにたまたま会って、"よかったらうちドラム募集してるんで、サポートからでもどうですか?"って言ったら向こうも"それじゃあぜひ!"という感じで。トキもちょうどサポートしかしていなくて、正式に所属する場所を探してた時期だったし、あとはMarinaも、初対面のとき、Marinaがサポートでやってたガールズ・バンドのライヴを観に行ったら、その日がちょうどサポートで出る最後の日で"今日からフリーです!"みたいな(笑)。

-それはすごいですね(笑)。

Marina:運命ですね!

-そして、MarinaさんがいなかったらR!Nさんもいたかどうかわからないという。

R!N:繋がってますね。

-それじゃあツアーのときにはもうある程度信頼関係ができていたのかもしれませんが、ツアー中に心配事っていうのはなかったですか?

サワ:もともとシンガー・ソングライターさんだったので、私たちのライヴのスタイルとは違うじゃないですか。R!Nさんのライヴを観に行ったことはあるんですけど、ピアノを前に弾き語って歌うようなスタイルで、それに対して私たちの場合は駆け回ってヘドバンしてっていう(笑)。なので、まずはヘドバンができるのかとか、そういうところが心配でしたね。音源を聴いて気に入ってくれたけど、ライヴを観たら引いてしまうんじゃないかって(笑)。

一同:(笑)

サワ:でも、本人も楽しんでやってくれてるっていうのが、ライヴをやってるなかですごくよくわかったんです。すごくいい笑顔で楽しそうにやっていて、今はもう立派にヘドバンできてますし(笑)。

R!N:指導してもらったんで(笑)。

一同:(笑)

Marina:そういうやったことのないことに対してすごくチャレンジ精神がある子なんですよ。さっきのハイトーンのことも然り、彼女の中ではすごく大変なことをしていると思うんですけど、私たちにはそういうところは一切見せないですし。音を合わせてても、ライヴごとに一回一回成長している様子が見て取れたし"大丈夫だな"って。何がきっかけというよりは、彼女の頑張る姿勢とか、Aldiousに対しての思いとか、楽しんでくれているんだなっていうのが伝わってきていたので、そのツアーの中で"あぁ、この子に入ってほしいな!"って思うようになりました。

Yoshi:私は違う意味で"大丈夫かな?"って思っていた部分があって。愚痴とかをまったく言わない子なんですよ。否定から入らないっていうのは本人も言ってたことではあるんですけど。まぁ、私も同じタイプなので、人のことは否定しないし、"これ嫌だな"とかもあえて言わないようにはしているんですけれど、R!Nちゃんの場合は特に一番年下なので、言いづらいとかはあるんじゃないかなと思って。なので、不満を溜めていたらどうしようとか、"ヘドバンしながら歌うのは正直キツい"とかがあったらどうしようって、そういう心配はすごくしてましたね。

-たしかに、突然爆発されても困りますからね。今のところはそういう様子はなさそうですけど(笑)。

R!N:本当にのびのびとやらせてもらっているので、全然ないですよ! どんどん距離が近づくにつれて私も素を出せている感じがあるので、唐突に楽屋でモノマネやり出したりして(笑)。

Marina:いろいろな引き出しを持ってるんで、すぐうちらも引き出そうとするんですけど(笑)。

一同:(笑)

Yoshi:MCでクレヨンしんちゃんのモノマネやったりね(笑)。

Marina:あれはめっちゃ似てた!

サワ:でもそのあとのタラちゃんがちょっと......。

R!N:一番の自信作だったのに!

Marina:そんときはスベったんだよね(笑)。

R!N:調子乗っちゃった(笑)。

-仲良さそうでいいですね(笑)。

Marina:Aldiousはステージ上の和気あいあいとしたMCもあるので、そういうところがお客さんにも伝わって、不安だった部分も少しずつ安心に変わっていってるんじゃないかと。

-西日本出身だから、ノリが合うとかもあるのかもしれないですね。

サワ:関西人だから、オチをつけないとって思っちゃうんですよね(笑)。

R!N:本場(※Yoshiは兵庫、トキ、サワは大阪、R!Nは愛媛出身)の方々にはかなわないですけど(笑)。

-活動歴の長いバンドですし、ツアーを一度経験したとはいえ、まさかこんなに馴染んでるとは意外でした。インタビュー前に想像していた感じとは全然違って(笑)。

一同:(笑)

Yoshi:フットワークも軽いので、ツアー中も空き日に一緒に遊びに行くとかしてるんですよ。秋田県ではこの4人でレールバイクに乗って、森の中を漕いで(笑)。

Marina:行ったねぇ。歌いながら(笑)。

-めっちゃ楽しそう。

Marina:機材車で回ってるんで、ライヴ以外も一緒に過ごす時間が多かったんですよ。それで私たちもR!Nちゃんと打ち解けるのが早かったと思うし、R!Nちゃんもそう感じてくれるといいなというので、オフのときも積極的に出かけたもんね。かなり早い段階で一緒に遊びにいったんですけど、本当に人見知りしない彼女の親しみやすさがAldiousにとってはすごく良かったんですよ。