MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

DEXCORE

2018.11.14UPDATE

2018年11月号掲載

DEXCORE

Member:架神−kagami−(Vo) haku(Gt) 澄−to−ru−(Ba) 直樹−naoki−(Dr)

Interviewer:山本 真由

メタルコア/デスコアを基盤としたV系注目バンド DEXCORE。彼らが、前作シングル『NEW ERA』から5ヶ月弱というスパンでニュー・シングル『Brain Washing』をリリースした。今作は、これまでと違いストックからの選曲ではなく、この期間に新曲をイチから作ったということで、より幅広い層へのアプローチに手応えを感じている彼らの"今"が反映された多彩な3曲が揃った。もちろん、彼らの持ち味である極悪デスコア・パートはより激しく、高度なテクニックを要するブレイクダウンも炸裂しているが、一方では前作で見せたエモーショナルなアプローチにも磨きがかかっている。そんな自信作を完成させた彼らに、今作とライヴへの意識について語ってもらった。

-まずは、ニュー・シングル『Brain Washing』の完成、おめでとうございます。

架神:ありがとうございます。

-前作シングル『NEW ERA』(2018年6月リリース)から5ヶ月弱というスパンでのリリースとなりますが、今作の制作はいつごろスタートしたのでしょうか?

架神:前作の『NEW ERA』リリース後すぐくらいだったので、4ヶ月前くらいから制作には取り掛かってました。原曲はその段階でほぼできあがってましたね。

-前作『NEW ERA』では、エモーショナルなメロディも際立つパートなど、ゴリゴリのデスコア・サウンドだけでなく様々な角度からリスナーを引き込む多面性があり、反響も大きかったと思いますが、前作リリース後、ライヴでの手応えはいかがですか?

直樹:まさにおっしゃるとおりの曲なので、自分たちのファンだけでなく、DEXCOREを初めて目にする人たちに対しても手応えがあるように感じますね。やはりメロディが強いなと!

haku:本当にそれは感じますね。ライヴでやると、これまで想像してたより"この曲のパワーってすごいな!"って思って。個人的な『NEW ERA』に対する感想なんですけど、やっていて本当に曲に心が吸い込まれていくような感覚になるので、フロアで聴いてる人にも曲の持つそういう空気感が伝わってるんじゃないかなと。

架神: フロアのみんながなんだかすごく男らしくなってきたように感じます(笑)。

澄:たしかに(笑)。ライヴをじっと観ているお客さんも途中で拳を上げたり、頭を振ってくれたり、何かしら反応を見せてくれることが増えた気がして、『NEW ERA』を通して心を掴めていけてるように思います。

-また、今作『Brain Washing』もそれぞれ違ったアプローチを見せる楽曲が収録されていますね。まず、"Brain Washing=洗脳"というタイトルについてですが、どのようなメッセージが込められているのでしょうか?

架神:今作では、全3曲を通して同じことを別の視点から歌ってるんです。僕は、昔から他人に何か言われたときに、それをすぐ真に受けて自分の中に取り込んでしまう人間が多すぎると感じていて。"お前の意志はそんな軽いのかよ!"みたいな(笑)。「Brain Washing」に関しては、そういう人に対して"まずは自分の本当の言葉で伝えなきゃ誰にも響かなくない?"って意味を込めてます。

-これまでのシングルでは、初回盤はメンバーの写真で、通常盤は初回盤の世界観とも重なるようなイメージ写真というジャケットのデザインが多かったと思いますが、今回は通常盤にシンプルなイラストを使用していますよね? これにはどういった意図が?

架神:イラストにしたことに対しては、これといって意図はないです。"Brain Washing"ってタイトルなこともあって、デザイナーさんにざっくりと"脳味噌を洗ってるようなイメージがいいです"ってアイディアを出してて。グロいのがくるかなと思ってたんですけど、できあがってきたものを見たら予想の1,000倍ポップになっててびっくりしました(笑)。今までのDEXCOREにはない斬新さでイカしてたので、すぐ"これで!"って決めましたね。

-「Brain Washing」は、サビのポップさと極悪なブレイクダウンも含め、ギャップが魅力的な楽曲ですね。ピアノのリフが印象的なイントロから、畳み掛けるように激しいサウンドへなだれ込む流れが、聴いていてとても気持ちがいいなと思ったのですが、ピアノの表現は作曲の最初の段階から想定して作られているのでしょうか?

架神:僕は曲を作るとき、ノリと感覚で作っちゃうので、何も考えてないです(笑)。音楽理論もある程度しかわからないですし。ピアノは気づいたら入ってたって感じですね(笑)。

澄:最初のデモからピアノありましたね。そこから構成はまったく変わってないです。

架神:サビ部分だけしっくりこなかったんですけど、3ヶ月くらい試行錯誤してようやくこれっていうのが降りてきまして、最終的にはサビだけメロディを変えて今の形になりました。

澄:そのサビが、今までのシングルと比べてかなり切ないメロで、冬の寒さと相まって心に染みるんです......!

直樹:まさにエモーショナルな曲ですね。イントロとサビで特に強くそれを感じてもらえると思います。

haku:1曲の中でいろんな世界が見えるんですけど、それだけに展開も多いしリズムや音を拾うのも苦戦しました。

澄:ですね。しかもいつも4弦を使っているパートも"全部5弦で"っていう架神君からの指示がありまして。ハイフレットって今まであまり使ってこなかったので、地味に大変でした。

haku:それに今回ブレイクダウンは比較的ゆったりとしていると思いきや、一瞬高速の刻みが出現するポイントがあって、右手的にも切り替えが難しくて、その瞬間だけ"右手が勝手に痙攣して刻んでくれればいいのに"とか思います(笑)。