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INTERVIEW

ASTERISM

2018.01.15UPDATE

2018年01月号掲載

ASTERISM

Member:HAL-CA(Gt) MIYU(Ba) MIO(Dr)

Interviewer:荒金 良介

平均年齢16歳の3ピース・へヴィ・メタル・インスト・バンド ASTERISMが、メジャー2枚目となる『The Session Vol.2』を完成! 前作『The Session Vol.1』はハード・ロック/ヘヴィ・メタル色の強い内容だったが、今作とセットで"本当のデビュー"が完結となる位置づけだ。前作同様、オリジナル楽曲に加え、ラップ・メタル、プログレッシヴ・ロック、爆音ロックンロールと幅広いカバーを取り上げている。しかも大山まきを迎え、初のヴォーカル入り楽曲にも挑戦した意欲作だ。まだ10代とは信じ難いテクニカルな演奏力はもちろん、高い志を持ったメンバー3人に初のコンタクトを試みた。メタルとの出会いから、インスト・バンドで勝負するスタンスについてまで話を訊いた。

-ASTERISMはたくさん演奏の動画をアップされてますけど、すでにみなさん大人顔負けの表情でプレイしているのでビックリしました。演奏はもちろん、パフォーマンスにもすごく力を入れてますよね?

HAL-CA:そうですね。インスト・バンドで歌がないぶん、楽器とパフォーマンスでお客さんに楽しんでもらいたいから。私が好きなギタリストは結構パフォーマンスされる方が多いので、自分もそうなりたいなと。LOUDNESSの高崎 晃さん、ARCH ENEMYのMichael Amottさんとか。

-では、音楽を聴き始めたきっかけから教えてもらえますか?

MIO:親が家でハード・ロックのDVDを観ていたので、その中でもWHITESNAKEで叩いていたCozy Powellが好きになって。叩き方もかっこいいし、ズシリとくるドラムだし、ハイハットにキレもあるから。

-Cozy Powellって、聴くだけでCozy Powellのドラムとわかる強烈な個性がありますよね。MIYUさんは?

MIYU:(MIOと)兄弟で父がハード・ロック好きなので、同じように家でVAN HALEN、Ozzy Osbourneとかが流れてて。ベースを選んだきっかけはMR.BIGのDVDを観て、Billy Sheehanのプレイに衝撃を受けたことです。ベースは曲を低音で支えるイメージだけど、Billy Sheehanは縛られてなくて、ライト・ハンドもするし、テクニカルですからね。そういうところに惹かれたのかなと思います。

-HAL-CAさんは?

HAL-CA:私はもともとドラムをやっていたんです。親も音楽が好きで、車の中でBLACK SABBATHやJUDAS PRIESTが流れてて。ドラム教室の先生もハード・ロックが好きで、本物のアーティストのライヴを観た方がいいと言われて、最初にDREAM THEATER、次にJUDAS PRIEST、それからLOUDNESSのライヴを観て、そこで高崎 晃さんに衝撃を受けてギターを始めました。

-ちなみにドラムは何歳から?

HAL-CA:小学校2年ですね。音楽が好きで、何か楽器をやりたいと思って。ピアノの体験レッスンに行ったときに歌を歌わなきゃいけなくて......当時はそれが嫌で、ピアノをやめて、ドラムの体験レッスンに行ったら、楽しかったので。

-動画を観ると、HAL-CAさんはよくEXODUSのTシャツを着てますよね?

HAL-CA:Tシャツのデザインがかっこいいじゃないですか? それでよく着てます(笑)。EXODUSも好きだし、ほかにCHILDREN OF BODOM、HELLOWEEN、RAGEも好きです。

-10代でジャーマン・メタルのRAGEが好きな女の子って、少ないと思いますよ(笑)。

HAL-CA:はははは(笑)、そうですね。

-高崎 晃さんのギターはどこが衝撃的でした?

HAL-CA:音が伝わってくるし、会場全体を包み込むバンド・サウンドにも惹かれました。ギターを始めたころはLOUDNESSばかり弾いてましたね。

-HAL-CAさんは福岡、MIOさんとMIYUさんは佐賀出身ですけど、どういう形で出会ったんですか?

MIO:ヤマハのコンテスト(2014年に開催した"The 8th Music Revolution")に出たときに、ヤマハの方がこの3人を引き合わせたら、すごいことになるんじゃないかって。年齢も同じぐらいだったので。

-最初のお互いの印象は?

MIO:最初は(彼女の演奏を)動画で観たんですけど、同世代で同じような音楽をやれる子がいなかったので、嬉しかったです。動画でもアクションがすごかったから、負けていられないなと。

HAL-CA:私も同じように歳が近くて、楽器も違うので運命を感じたというか。

MIYU:近くにこんなすごいギタリストがいなかったですからね。

MIO:でも最初はみんな人見知りで、まったく喋れなかったんですけどね(笑)。

-インスト・バンドって、なかなかハードルの高いジャンルじゃないですか。そのへんはどう考えてます?

MIO:3人ともそういう音楽が好きだったのもあるし。言葉がないぶん、オーディエンスの方に想像力を委ねることもできるから。インストは言葉の壁もないし、世界にも通用すると思うんですよ。だから、インストという形で挑戦したいですね。

-今はどんな音楽を聴いてます?

MIO:ハード・ロックは核にあるんですけど、ジャズ、フュージョン、あと、学校で流行ってる音楽も聴きますね。映画"君の名は。"(2016年公開)の主題歌(「前前前世」)を担当したRADWIMPSやONE OK ROCKとか、友達が聴いている音楽も聴きます。RADWIMPSも集中して聴くと、いろんな音が鳴ってますからね。

HAL-CA:バンドでカバーすることが多いので、そこで新しい音楽にも出会えたりするから。あと、中学生が好きな音楽とASTERISMの音楽はどこが違うのかなって。音楽は全然違うと思うけど、ASTERISMも中学生に聴いてもらいたいので勉強してます。でも、周りは韓国系のアイドルとか聴いてて......。