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FEATURE

ASTERISM

2017.11.14UPDATE

2017年11月号掲載

迸る熱い音楽魂は星々の輝きの如し。久留米&佐賀発、平均年齢15歳の3ピース・ハード・ロック・インスト・バンド、いよいよメジャー・デビュー!!

Writer 井上 光一

正確無比なピッキングで繰り出されるリフに、泣きのギター・ソロや流麗な速弾きも難なくこなすギター。フュージョン的な素養を兼ね備え、タッピングからスラップまで駆使して絡みつくように迫りくるベース。しっかりとボトムを支えつつ、緩急自在のプレイでバンド・サウンドを引き締めるドラムス――。なんの先入観もなしに、本稿の主役であるASTERISM(読み:アステリズム)の鳴らす音だけを聴いて、果たしてこの3ピース・バンドの素性を言い当てることができるだろうか。紅一点のギタリスト、久留米出身のHAL-CAこと野間 遥は現在15歳。佐賀出身のリズム隊ふたりは兄弟で、ドラマーのMIOこと吉中美音は現在18歳、ベーシストのMIYUこと吉中美夕は15歳というメンバーで構成されたバンドである。こうして文字に起こしてみるとそのすごさに改めて一驚を禁じ得ないが、今秋メジャー・デビューを果たすハード・ロック・インスト・バンドである少年少女たちは、いったいどのような経緯を経て誕生したのか。以下、順を追って述べていこう。

父親の影響でハード・ロックを聴いて育ったというHAL-CAがギターに目覚めたのは、なんと10歳の時に観たLOUDNESSのライヴというのだから、その早熟ぶりには驚かされる。当然ながら、尊敬するギタリストは高崎 晃(LOUDNESS/Gt)である。吉中兄弟も音楽に囲まれた家庭環境であったようで、兄のMIOは5歳のころに伝説的なドラマー Cozy Powellの、弟のMIYUは7歳でMR.BIGなどの活動で著名なベーシスト Billy Sheehanにそれぞれ影響を受けて楽器を始めたという、これまた負けず劣らずの早熟ぶりなのだ。そんな3人が出会ったきっかけとなったのは、2014年に開催された音楽コンテストであった。福岡と佐賀の予選会に参加していたのを目撃したヤマハのスタッフが衝撃を受け、それぞれに声を掛けたのが始まりなのだが、偶然を超えた運命と表現できる出会いであろう。事実、3人は互いの印象を"同じ世代で同じレベルで音楽を共有できる仲間にやっと出会えたと感じた"と語っているのだ。その後、バンドは本格的なライヴ活動を開始して、数々のイベントに参加、同時にSNSや動画サイトなどを通じて全国的に知名度を上げていき、今年11月15日に満を持しての5曲入りのメジャー・デビュー作『The Session Vol.1』をリリースする運びとなった次第である。

収められた楽曲は、オリジナル曲が2曲でカバー曲が3曲。METALLICAの「Enter Sandman」に、JUDAS PRIESTの「Ram It Down」、Ozzy Osbourneの「Bark At The Moon」という、まさにヘヴィ・メタル・アンセムと呼ぶべき名曲群に対して、3人は真っ向勝負を挑んでいる。奇を衒うようなことはせず、それでいて単なる完コピに終わることなく、独自の色を出しながらインスト・ナンバーとして成立させているのだから恐れ入る。オリジナル曲は、突出した個性があるわけではないが、超絶技巧が惜しみなく繰り出される攻撃的なナンバーであり、随所にメンバーそれぞれの見せ場が盛り込まれたバンド・アンサンブルの妙を味わうことができるのだ。来年には続編となる作品のリリースも予定されていることから、バンドの持つポテンシャル、その片鱗を見せる1枚と言えるだろう。

"恐るべき子供たち"などと評される才能は、いつの時代も、どの分野においても、定期的に登場するもので、そういった評価は彼もしくは彼女に対して、必ずしもいい結果をもたらすというわけではない。だが、光り輝く星のような3人には、そのような心配など無用であろう。ライヴ動画などを見ればよりわかることだが、教則的な演奏ではない、燃えるようなエモーションと共に、身体全体で音楽を表現するASTERISMは、年齢性別問わず、リスナーのロック魂に火を点けることのできる、実に"カッコいい"バンドなのだから。




▼リリース情報
ASTERISM
デビュー・アルバム
『The Session Vol.1』
asterism_jk.jpg
2017.11.15 ON SALE!!
TKCA-74564/¥1,956(税別)
[JAPAN RECORD]
amazon TOWER RECORDS HMV
01. 155(オリジナル)
02. Enter Sandman(オリジナルアーティスト:METALLICA)
03. Ram It Down(オリジナルアーティスト:JUDAS PRIEST)
04. Bark At The Moon(オリジナルアーティスト:Ozzy Osbourne)
05. Magic Bullet(オリジナル)

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