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INTERVIEW

EVANESCENCE

2017.11.07UPDATE

2017年11月号掲載

EVANESCENCE

メンバー:Amy Lee(Vo)

インタビュアー:山本 真由

-また、共に制作にあたったオーケストラ・アレンジャーのDavid Campbellは、BECKの父親なんですよね?

そうよ! 彼は、とても有名な人たちの父親なの。

-彼を起用した理由は?

彼は、すごくいろんなものを手掛けてきたのよ。彼のディスコグラフィーを見てみると、本当に美しいアレンジをたくさん手掛けてきたことがわかるわ。その中に私が大好きで崇拝しているものもいろいろあるけど、そのうちのひとつがAlanis Morissetteの「Uninvited」だった。本当に素敵な曲で、EVANESCENCEが1stアルバムを作る前に私はこれの虜になったの。だから、最初の大掛かりなスタジオ・アルバム『Fallen』(2003年リリース)を作ったとき、本物のストリングスによるアレンジを施すことが私にとってとっても大事だったのよ。ベーシックなアイディアをキーボードで弾いたものはあったけど、私の頭の中には、このバンドをユニークなものにした大きな要因が常にあったの。映画音楽のようなシネマティックなフィーリングを出すために、本物(のストリングス)が必要だったのよ。でも、そのためにはすごく戦わないといけなかった。高くつくから難しいと言われたんですもの。頼むからシンセサイザー・バージョンにしてくれと頼まれたことを憶えているわ(笑)。私はすごく考えた。どうやって初めてDavid Campbellと会ったのか忘れたけど、彼が私たちの音楽を聴いてすごく共感して気に入ってくれたから、低予算でも引き受けてくれることになったの。そこから始まって、『Fallen』のあの美しいストリングス・アレンジが生まれたの。彼との関係が成立してからは、ずっとDavidに頼んできたわ。彼の作品が大好きなんですもの。お互い、好きな音楽の傾向も似ているのよ。私の中で、彼はこのバンドの一員なの。長年一緒に音楽を作ってきたんですもの。だから、今回のプロジェクトの最初のアイディアが生まれたとき、David Campbellがいなかったら上手くいかないと頭の中で思っていたのよ。そしてそのことを彼に話したら、彼はとてもエキサイトしたんで、"あなたがいれば、私たちやれるわ!"って思ったの(笑)。

-「Unraveling (Interlude)」は、ピアノをメインにしたインストゥルメンタルの曲ですが、こういった曲を間に入れたのはなぜですか?

インストゥルメンタルが入っているところはいくつかあるの。私はここで、ひとつの壮大な曲のような流れを作りたかったのよ。イントロを設けて、曲間にインタールードを入れたかった。サウンドトラックのような感じを出したかったのね。クラシックの作品に流れがあるように、ひとつの作品のようにしたかったの。出だしは今のように、ピアノから始まることを私は常に思い描いていた。それがもともとのアイディアだったの。「Unraveling (Interlude)」は「Imaginary」の前に入っているけど、私はあれがアルバムの最初にくることを想定していたのよ。でも、他の曲とかいろんなパートやインストゥルメンタルができてくると、単音で始まる「Overture」の方が音楽的にオープニングに相応しいと思うようになったの。そして、「Unraveling(Interlude)」は中間に入れた方がいいとね。


音楽作りって料理のようなもので、私の好きな料理を作るためにすべての材料を入れてできたのがあの曲(新曲)なのよ


-様々なアプローチの楽曲が並ぶ中でも、個人的には、美しい旋律をシンプルなアレンジで聴かせる「Lithium」が特に印象的でした。あなたのお気に入りはどの楽曲ですか?

それはとっても難しいわ! でも、「Imperfection」にしないといけないわね。その理由のひとつは、これが今の私たちを表しているからなの。新曲だし。あのね、音楽作りって料理のようなものなのよ(笑)。そしてこれは私が本当に求めていたものなの。私の好きな料理を作るためにすべての材料を入れてできたのがあの曲なのよ。この曲のどのセクションも私の大好きなもので、耳に心地よく聴こえるの。どれも違うけど、まとまっているのよ。だから、今の私のお気に入りの曲はこれね。アレンジし直した曲には新たな命が吹き込まれたので、選ぶのは難しいわ。でも、「Never Go Back」はお気に入りよ。「Lithium」も好き。この曲のアレンジのうつろなところが好きなの。とても美しいアレンジだと思うわ。

-リリース後にはツアーが始まりますが、どんなライヴになるのでしょうか? オーケストラを率いたツアーになるのでしょうか?

実は、アルバムがリリースされる前にツアーを始めるの。1週間後に出発するのよ。だから、いいツアーにしなくちゃね。でないと、みんなアルバムを買ってくれなくなっちゃう(笑)! こういうことをするのは初めてなのよ。これまでは必ず、アルバムを出してからツアーに出ていたけど、リリース前のツアーは今回が初めてなの。そしてそう、本物のオーケストラとツアーするのよ! 一緒に回るのではなく、行く先々でそれぞれミュージシャンたちがやって来てプレイしてくれるの。というわけで、ステージには5人ではなく、35人くらいいることになるのかしら。ストリングス、ブラス、ハープ、マレットと、すべて揃うのよ。あと、プログラマー兼プロデューサーのWill Huntが裏でプログラミングをいろいろとやってくれるの。そしてドラマーのWill Huntは、エレクトロニック・キットでいろいろとサンプリングしたものを叩くのよ。だから、見どころはたくさんあるわ。かなり違ったショーになるはずよ。座席のあるホールやシアターでやるし、オープニングはモロにクラシックのセットになるの。それから私たちは休んでオーケストラだけになって、それから休憩があって、私たちが出ていってアルバムの曲をやるの。とてもエキサイティングよ。ドレスアップももっとするし。ちょっとナーバスになっているけど、たくさん練習しているから、エキサイトする気持ちの方がどんどん募っているわ。

-日本公演も実現していただきたいですね。それも含め、最後に日本のファンへメッセージをお願いします。

ぜひとも日本へ行ってあなたたちに会いたい。アルバムを楽しんでくれると嬉しいわ。日本へ行くのはいつだって特別な楽しみよ。世界中で私のお気に入りの国ですもの。食べ物も文化も、大好きなのよ。だから、私たちを呼んでちょうだい!