－Track.7のタイトルの"愛しい男"は、読みが"カナシイオトコ"で合っていますか？

トキ：そうですね。

－そう読ませるのは詞的で、演歌っぽい感じの日本語の妙ですよね。これは作詞のRe:NOさんのアイディアですか？

Yoshi：はい、そうです。当て字ではなく、実際にこの読み方もあるんですよ。

－イントロは乾いたリフで始まるのですが、ヴォーカルが入ってくると一気に湿っぽくて艶っぽい感じに展開していくのが面白いですよね。同じ1曲の中に違う曲が入ってるんじゃないかってぐらいに、パートごとの色が濃いです。どういうふうに作っていったらこうなるのか不思議です。

トキ：この曲はRe:NOちゃんの声の違った魅力をもっと出せないかと思ってメロから作っていきました。日本的な湿ったメロディを作って、それがサビになりました。それから、少し低めのキーでAメロをつけてみました。それでAメロからCメロまで並べてみたあとに、もっとマイナーなメロディが欲しくなってしまって。それで最後にDメロを加えて今の形になりました。たしかに、一度全体を組み立ててからパートも足していったので、それぞれが違う感じになっているのかもしれないですね。

Aldiousは全員が作曲できるうえ、好きな音楽やルーツもバラバラなので、それぞれが作ってくる曲は自分の中から出てこないものばかりなんです

－今作で、作曲者ごとの違いがAldiousの今の一番の武器だとはっきりと示したようにも感じます。おふたりの手応えや実感をうかがってもいいでしょうか？

Yoshi：ミニ・アルバムは初めてですが、今作では全員の曲が収録されていて、特に個々の楽曲の個性が感じられるような仕上がりになったと思いますね。

トキ：Aldiousはメンバー全員が作曲できるうえ、みんなそれぞれ好きな音楽やルーツもバラバラなので、それぞれが作ってくる曲は自分の中から出てこないものばかりなんです。そんな曲を弾いたりギターのアレンジをしたりするのが本当に楽しいです。

－ツアーの真っ最中ですが、まだファイナル（※12月に東名阪で開催される["Unlimited Diffusion Tour" ファイナル]）3公演も控えていますね。これからライヴに来る方々に向けて、メッセージをいただけますか？

トキ：2017年は本当にずっとツアーをしていた年でした。初めて47都道府県全部でライヴをしたあとの東名阪になるので、これまで回ってきてムキムキに成長した姿を、来てくれるみなさんにガッツリ見せたいと思います。ひとりでも多くの人に観てもらいたいので、絶対観に来てください！

Yoshi：Aldiousは曲もすごくたくさん増えてきたので、ライヴでは知らない曲もやるかもしれませんが、どんな曲でも楽しんでもらえるようなステージにしたいと思っています。たくさんの笑顔が見れるように全力で挑みます。

－今作のリリースに伴うツアーも予定されているのでしょうか？

Yoshi：今計画中ですので、ご期待ください。

－最後に『We Are』のリリースに際して、激ロック読者へのメッセージをお願いいたします。

トキ：『We Are』は"THE Aldious！"という直球メタルな曲からアコースティックなバラード曲までたくさんの音色が詰まっていますので、ぜひ聴いてライヴにも遊びに来てください！

Yoshi：また新しいスタートを切った1枚ができました。ぜひ楽しみにしていてください。