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INTERVIEW

JILUKA

2017.10.15UPDATE

2017年11月号掲載

JILUKA

メンバー:Ricko(Vo) Sena(Gt) Boogie(Ba) Zyean(Dr)

インタビュアー:杉江 由紀

新しいストーリーを「Ajna -SgVer-」の中では描きたかった


-ある意味、『Xenomorphic』のおさらいがこのシングルではできたと言えそうですね。そして、そんなこの曲の作詞作曲を手掛けているのはSenaさんですが、ギタリストとして「Ajna -SgVer-」に対して今回どのような姿勢で臨まれたのかも教えてください。

Sena:聴いてもらえればすぐわかると思うんですけど、「Ajna -SgVer-」ではギターのリード・フレーズ自体がだいぶ増えているんですよね。そうした理由としては、シングル・カットをしたときにMVを作ることを想定したというのが大きかったんです。

-イントロの雰囲気からしていきなり違うのは、そういうことでしたか。

Sena:簡単に言うと、原曲をアレンジした既存曲であるとはいえ、新たな話題性みたいなものが欲しかったんですよ。それを得るためには、Zyeanも言っていたように、よりエクストリームな感じを打ち出す必要がありました。今回はそこがまず大前提でしたし、なんだかんだエクストリームさと曲の難易度は比例していくものだったりするので、ギターのフレーズも自分がどう捉えているかは別として、人が聴いたときに"これ、難しいんじゃないの!?"と感じるようなものにしたかったんです。

-むしろ、完全に"これ、難しいんじゃないの!?"という次元さえ超えていますよ。あの壮絶なイントロの時点で、聴いた誰もが"むちゃくちゃ難しいことをさらっと弾いていてすごい!"となるのは必至ですね。

Sena:そういうインパクトは、正直狙ったところがありました。それに、うちのバンドの場合は最初に大まかなアレンジは僕の方で作って、それをメンバーに投げて、そこからレコーディングをしていくんですけど、そのときにまずは何も知らないメンバーをどれだけ驚かすことができるか、というのも実は自分の中では大事だったりするんですよ。ウケを狙いたい遊び心もありつつで(笑)、リスナーに聴かせる以前にメンバーからのリアクションを引き出したいんです。それが成功すれば、自分としても"これで間違いないな"という確信を持てますからね。

-まずは身内を驚かせられないことには始まらない、ということなのですね。参考までに、今回メンバーのみなさんからはどのようなリアクションが?

Sena:アレンジしたデータを送ったあと、メールで"(笑)"ってそれだけ来ましたね。

-きっと、もう笑うしかないというレベルのすごさだったのでしょう。

Sena:そこでもしメンバーが普通に"ふーん"となってしまったら、世間のみなさんにインパクトを与えるなんていうのは到底難しい話だと思うんですよ。それに、シングル・カットだからといって前と同じようなことをやるだけでは、僕自身もあんまり楽しくない感じになっちゃうし(笑)。本来であれば、『Xenomorphic』に入れた「Ajna」がひとつの完成形であることは間違いないわけで、それをこうしてまた世に出す以上、あれとは違った新しいストーリーを「Ajna -SgVer-」の中では描きたかったんです。

-極めてエクストリームでありながら、歌メロだけでなくギター・フレーズまでもがキャッチーな響きになっているあたりも、JILUKAらしさがうまく出ている部分だと感じます。

Sena:ありがとうございます。そこはギタリストというよりも、コンポーザーとしての目線が強く影響していたと言えるでしょうね。

-そうしたなかにあって、これだけのインパクトと完成度を兼ね備えた「Ajna -SgVer-」のオケが仕上がっていったのちに、ヴォーカル録りの段階でRickoさんが最もこだわったのはどんなことでしたか。

Ricko:『Xenomorphic』の「Ajna」は、シャウトの部分を自分的な限界に近い高めのトーンにしてあったんですよ。でも、そこからしばらく経って今回の「Ajna -SgVer-」を作り出したときには"あれとはまた違うかたちで、別の可能性をもっと追求してみたい。まだもっとやれることがあるはずだ"と思うようになった自分もいて、それもあって今回は逆に低い方の声を効果的に使うということをやってみました。

-その試みにより、ヴォーカル・トラックにおいてはさらに厚みや奥行きが増幅したのではないでしょうか。

Ricko:自分でも、"こんな声が出せるんだな"っていうのは発見でしたね(笑)。今までまったくやったことがなかったというわけではなかったんですけど、激しい音を突き詰めていくとだいたいは歌も上へ上へと音域を伸ばしていくことに必死になりがちじゃないですか。だから、ここまで低い声を使いこなすということはやってきていなかったんですけど、それに挑戦したことでここにきてまた新しい武器を手に入れられたような感覚があります。

-ヴォーカル・トラックのロー部分が強化されたことにより、曲全体の放つ迫力や"圧"もより高まりましたよね。

Ricko:全体的に、前よりも曲が断然イカツくなったと思います。それだけに、歌っているときの顔とか絶対ヤバいですよ。MVも鬼の形相になってます(笑)。