INTERVIEW
JILUKA
2017.10.15UPDATE
2017年11月号掲載
Member:Ricko(Vo) Sena(Gt) Boogie(Ba) Zyean(Dr)
Interviewer:杉江 由紀
-それにしても、こうしてお話をうかがっていてもそうですし、完成した音を聴いていても、「Ajna -SgVer-」はもはやバージョン違いの域を超えた"新曲に限りなく近いリビルド楽曲"になっていると言えそうです。
Sena:たしかに、先日YouTubeにMVをアップした時点でそういった意見はいろいろといただいていますね。ミックス違いとか、エディット違いとか、決してそういうレベルで出すものではないということが伝わっているのは僕らとしてもすごく嬉しいです。
-なお、場合によってはこの曲の存在をこのシングルで初めて知ることになる方もいらっしゃると思いますので、ここで念のため曲タイトルや歌詞の内容についても少し触れていただけると嬉しいです。そもそも、"Ajna"というのはインドやチベットにて広く浸透している伝統的身体論におけるチャクラの中の第6チャクラを意味する言葉なのだとか。
Sena:この歌詞の中でモチーフにしているのが、そういった不思議な力や神秘的なものであるのは確かですね。そこを軸にしつつ、視点としてはもう少し大きく広げた内容で書いていきました。
-Senaさんご自身が、チャクラの存在やそれが開く瞬間などを感じたご経験もあったりするのでしょうか。
Sena:それはもう、作曲中であればいつものことですよ。
-なんとも興味深いお話ですね。作曲をしながら神秘体験をされているわけですか?
Sena:たぶん、そういうことになるんだと思います(笑)。言葉にするのはちょっと難しいんですけど、作曲中に普段の日常生活とは明らかに違う感覚を味わうことになるケースはよくあるというか、曲作り中は常にそういう状態になってます。言い換えるなら、いわゆる"ゾーンに入る"みたいな。
-となると、ゾーンに入るという意味では、ライヴにおいてもそれに近い覚醒モードになることもありえそうですよね。
Ricko:もちろん、それも当然あります。そして、ライヴ中に受けたインスピレーションから曲がそのまま生まれることも多いですよ。
-また、ライヴといえば来たる11月4日にはシングル『Ajna -SgVer-』の発売から畳み掛けるようにして、渋谷TSUTAYA O-WESTにて4thワンマンとなるライヴ"【PHASE : osmosis】"が開催されることも決定しております。JILUKAにとって、その場がこれまた非常に重要な局面となっていくことは間違いないと思いますが、メンバーのみなさんとしてはどのような空間を作っていきたいとお考えでしょう。
Boogie:ワンマンだから、イベントだからという枠組みに関係なく、JILUKAのライヴに行ったら毎回楽しめるという感覚を、来てくれる人たちには味わってほしいんですよね。当然、今度のワンマンでもそのスタンスは変わらないです。ただ、ライヴというのはその日その場でしかできないことというのも絶対にあると思うので、今度の渋谷TSUTAYA O-WESTでは、そこも僕らとみんなで思い切り楽しみたいですね。
Sena:ワンマンって、バンドにとってはそこまでの活動や打ち出してきたスタイルを総括する場であり、それを評価される場でもあると思うんですよ。そういった意味では、今度のワンマンの内容が今後に向けたJILUKAにも繋がっていくことになるはずなので、来てくれた人たちにも"一緒にJILUKAを成長させているんだ"という気持ちを共有してもらえるようなライヴにしていきたいです。正直、テクニカルなところやバンドとしてのスキルの部分とかは自分たちの中で当たり前に準備しておけばいいだけの話なので、本当に大切なのはオーディエンスのみんなとどれだけ深くJILUKAの世界を共有ができるのか、というそこに尽きますね。いくら最善を目指したところで、自分たち4人の力だけではどうしようもないところがあるのがライヴなわけで、みんなと一緒だからこそたどり着くことができる領域まで今度のワンマンではいってみたいです。
Zyean:「Ajna -SgVer-」みたいにエクストリーム要素の強い音楽が好きな人はもちろんだし、ヴィジュアル系が好きな人たち、あとはシングルのカップリングになっている「M.A.D」では今回ヒップホップっぽい縦ノリな要素も取り入れていたりするので、僕らとしてはできるだけいろんなジャンルの人たちに今のJILUKAのライヴを観てほしいんですよね。まずはこのシングルで興味を持ってもらって、そこからワンマンに来ればさらにJILUKAの持っている多彩な部分を感じて楽しんでもらえるんじゃないかと思います。
Ricko:1stワンマンをやったときから、ただ演奏をするだけ、ただ歌うだけのライヴとは違う、JILUKAならではの"みんなでその空間を共有できるような時間を生み出したい"という気持ちはずっと変わらないんですよ。みんなの顔を直接その場で見ながら、目を見つめながら、通じ合えるようなライヴをしたいということしか今は考えてません。
-ちなみに、Rickoさんは視力はよろしい方なのですか?
Ricko:めっちゃいいんですよ(笑)。だから、ライヴでは真っ向から向き合って、まっすぐみんなにぶつかっていきます!