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INTERVIEW

GEEKS

2015.11.10UPDATE

GEEKS

Member:エンドウ.(Gt/Vo) ミツ(Ba/Vo) カオル(Key/Vo) キョウヘイ(Dr/Vo)

Interviewer:荒金 良介

-なぜ今、青春パンクをやろうと?

エンドウ.:今回のツアー・ファイナルが"下北沢ろくでもない夜"というライヴハウスで、そこは下北沢屋根裏の跡地で、そこにいたスタッフがあの場所を失くしたくないという気持ちで作ったんですよ。そこでファイナルをやることもあり、屋根裏には青春パンクの人たちがよく出ていたから、そこにインスピレーションを受けました。ちなみに「CAPTAIN WIMP」(Track.1)を作ってるときは、松田聖子をずっと聴いてました。

-松田聖子ですか?

エンドウ.:みんなの耳にスッと入るような歌謡性って、どういうものだろうなって研究しました。この曲で松田聖子をイメージする人はいないかもしれないけど(笑)。

-今回は配信7曲を含むアルバムということで、最初に青写真はありました?

エンドウ.:7曲配信リリースの音源だけが入ったアルバムなんて誰も買わないだろうと思ったから。だったら、それと同じ量の新曲を入れたら、喜んでくれるんじゃないかと。それで7曲対7曲の対決で、アルバムを作れたらいいなと。

-そうなると、配信7曲とは被らない曲調を意識して?

エンドウ.:アルバムのことを考えずに自由に作った7曲と、アルバムのことを考えて作った7曲を揃えました。なので、バンドとしては2パターンの制作方法を楽しみました。

ミツ:気分は2枚組ですね。

カオル:BPMも全部変えて、150台はないかな?という感じで曲を作りました。

エンドウ.:そう。僕ら楽曲をデータベース化して、このテンポの曲なくね?という感じで作るんですよ。究極は"K"(Track.2「KATZENJAMMER」、Track.11「KILL TIME」)で始まる曲名がないなら、それを作っちゃおうと。

ミツ:今回"X"(Track.9「XYLOPHONE PIECE」)も採用したもんね。

エンドウ.:GEEKSの今までの曲タイトルの中でアルファベットの頭文字は今回でようやくA~Zまで全文字網羅しました(笑)。そういう遊び心も盛り込みたいから。それは配信の段階から考えてました。

ミツ:"ジョジョ"好きだから、BPMも極力素数を狙おうと。(注:"ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン"に"落ちつくんだ...『素数』を数えて落ちつくんだ..."というセリフがある)

エンドウ.:160ピッタリだと気持ち悪くて、無理やり161にしたりね。僕らの神経質な性格がそういうところにも出てると思います。

-今作はいろんな曲調が揃ってますが、作品トータルですごくまとまってますよね。特にメロディはさらに際立ってます。

エンドウ.:メロディはシンプルでわかりやすいし、子供でも口ずさめるものがいいなと。カントリーが好きだから、そうなっちゃうんですよね。

ミツ:リリックは幼児向けではないですけどね(笑)。

エンドウ.:ちなみにアルバム名の"WAVGLYPH(ワヴグリフ)"の意味を教えましょうか?

-これは造語ですよね。

エンドウ.:そうですね。アルバム名も過去作を調べたら、5文字のアルバムがないから、それで行こうと(笑)。今回は"グリフ"という言葉を入れたかったんですよ。グリフは絵文字という意味で、ヒエログリフは遺跡に書いてある文字のことなんですけど、それに引っ掛けて何グリフにしようかなと。僕らが100年後にも壁に遺るような、音(WAV)で象形文字みたいな足跡を残したいなと。

-いいタイトルですね。

エンドウ.:そうなんですよ。

ミツ:ヘタしたら、"MP3GLYPH"になっていたかもしれない(笑)。

-ははは。GEEKSの音楽はオールタイム感がありますけど、今作はその色合いを強く感じます。

ミツ:正月からクリスマスまで、いつでも流して欲しいですね。

-では、レコ発の"学ランツアー"はどんな感じになりそうですか?

ミツ:ええと、"学ぶ"という字に......。

エンドウ.:違う違う(笑)! 乱暴に言えば、ツアーに行って、ライヴをするだけなので、そんなに深い意味はないです。

-実際に学ランを着るんですか?

エンドウ.:着ないです(笑)。由来は残念なことにインタビューには書いて欲しくなくて......今までのツアー名もあるものにちなんでいるんですよ。これは誰にも言ってないんです。

ミツ:たまに気づく人がいるんですよね。福島県の温泉の大将が気づいてくれて。 エンドウ.:そうなんですよ。そこは想像におまかせします。"学ランツアー"、楽しみにしてください。