－SPYAIRを続けるか音楽を辞めるかの二択だったんですね。

全員：本当にそうです。

UZ：そこまでこのバンドが大事なものだったんだなと思いました。音楽なら別でもできるじゃないですか。でも――。

IKE：できなかったんですよ。

－全員がそう思っていた、感じていたなんて。それは素晴らしいことです。

KENTA：ほんっとにそうですよね。これ、メンバーだけでなくてスタッフもそうだったんです。誰が欠けてもおかしくなかったのに。

IKE：......奇跡ですね！

UZ：それ自分で言うとなんか安っぽいな～（笑）！

IKE：だって誰も言ってくれないんだもん（笑）。照れくさいんですよ......！

KENTA：それはIKEへの罰だね（笑）。

IKE：そうです（笑）。恥ずかしくても、照れながらでも、歌ってたほうがいいと思ったので帰ってこれました。

－そういうモードになれたタイミングはいつごろだったのでしょう？

UZ：9月ですね。俺ら全員で富士山登ったんですよ。全員いろんなものを抱えてたから、もやもやもやもやしてて。それで"もうなんかやろうぜ！！"という気持ちになったのが富士山だったんです（笑）。

IKE：なんかやるんだったら富士山登ろうぜ、という流れがもうなぜかすでにあったんです（笑）。回避できなかったよね？"登らなかったら俺らもう無理じゃね？"って思ってた。

MOMIKEN：おまけに言いだしっぺが1番言わなさそうなUZなんですよ（笑）。

UZ：バンドはやっていくとは決めて、発表までしてて。"ちっちゃい規模で細々と続けていこう"とか、そういう気持ちもわかるんですよ。だってまたトップ街道を目指していくと、その分ストレスも多いから、そこに行くのはもう嫌だなあ、でも......もう......！！ と、うじうじうじうじしてて。でも"やっぱ俺たちはトップを、日本一目指そうぜ！ 富士山登ろうぜ"って。

MOMIKEN：それに対して俺らも"いいね！行こう！"ってなって。いろいろネットで調べてたら、山閉いまであと数日しかなくて......"もうすぐじゃん！"ってなって。

KENTA："よし、行きましょう！！"って翌日行きました（笑）。異様なテンションだったね。

UZ：それを境に具体的に、復活ライヴとかが決まって"やっていこうぜ"という気持ちになって、音楽活動へのリハビリ期間がやっと始まったって感じですね。

IKE：テンション大事、衝動大事だね。みなさんもぜひ「ROCKIN' OUT」を聴いて衝動を取り戻してください！

－ははは、リスナーに向けてのメッセージも頂きました。春から行われる新潟と高松でのツーマン・ライヴ、韓国でのワンマン・ライヴ、そして4月と5月のZeppツアー、楽しみにしています。

KENTA：復活ライヴで全員反省点がめちゃくちゃあったので......"最高のライヴをやる"と言葉で言うのは簡単だけど、お客さんに楽しんでもらうためにいろいろ考えて、下準備もしっかりして、自分たちも楽しめるように挑みたいと思ってます。

－確かに、復活ライヴはお客さんのエネルギーがすごかったですからね。

KENTA：そうなんですよ、助けられた感が半端なかったんです。

IKE：だから準備をしっかりして、自信を持ってツアーに臨みたいですね。ライヴにとにかく集中して、1本1本を丁寧に、最高なツアーにしたいと思います。

UZ：初日からしっかりお客さんに"最高だったな！"と思ってもらえるようにしたいです。今回は全ヶ所いいライヴができると思うんで、最終日に"ああ、最高なツアーだったな！"と言っていたいですね。そのためにしっかり準備していきたいですね。