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INTERVIEW

GEEKS

2013.10.10UPDATE

2013年10月号掲載

GEEKS

Member:エンドウ. (Gt/Vo) ミツ (Ba/Vo)

Interviewer:荒金 良介

-ジョジョで言えば、ディオみたいな?

ミツ:まさにそうです!多分ここ(紙資料)にも書いてあったんじゃないかな、"承太郎よりもディオが好きです"って。

-あっ、ほんとだ(笑)。

エンドウ.:ほかに"劉備より曹操が好きです"とか。

ミツ:そういうことです(笑)。

-一見、悪者に見える人にも肯定したくなる要素や引き付けられる人間的魅力があるという。

ミツ:そういう意味でダーク・ヒーローに憧れてるんですよ。サウンドがそれに影響されてるかどうか、わからないですけど。フレーズしかり、ヒネクレてるものは好きですね。とはいえ、テクニカルなものが好きなわけじゃないんですけど。

エンドウ.:前作同様、お説教的なメッセージを込められたかなと。

-前作よりも毒を持った感じ?

エンドウ.:そうですね。ただ、意味としては救済したいなと。正しい方に導いてあげたい。まあ、僕らが思う正しい道なんですけど(笑)。今回は制裁と戒めをイメージして、間違った世の中だし、僕らはダーク・ヒーローという名の正義の味方として、正したいなと。

-ミツさんはずっと横で笑ってますけど、どうしたんですか?

ミツ:いや、こうして口に出して言うと、面白いなって。

エンドウ.:まあ、メンバー間でここまで具体的に言葉にすることはないですからね。

-話を戻しますが、楽曲やサウンド自体はめちゃめちゃダークなわけではなく、GEEKSらしいポップ性やカラフル感はありますよね。

エンドウ.:お化け屋敷に例えるなら、富士急ハイランドの"戦慄迷宮"より、ディズニー・ランドの"ホーンテッド・マンション"の方がいいだろうって(笑)。要するにどこか楽しく、ファニーなダークさって言うんですか。シリアスに俺たち闇のヒーローだからって言うのは恥ずかしいから。ポップでキャッチーな部分を出したいですね。

-前作よりも肩の力が抜けて、遊び心にも溢れてますね。

エンドウ.:何をやってもGEEKSになるので、今回はかなりラフに楽しくやっちゃえみたいなノリはありましたね。

ミツ:今回の作品に限らずだけど、音を出すときに思ってることはリスナーにもそのまま伝わると思うんですよ。常々肩に力を入れて聴く音楽は魅力がないと思ってるし、ファニーで合唱感があって、かといって、媚びてない。そういう意味では思い通りの作品が作れました。

-アレンジで気を配った点はあります?

エンドウ.:特にそういうのはないんですよね。適当にその場で、これいいね、悪いね、ぐらいの流れで進むので。実はガラリと変えたものはなくて、昔の曲をやるんだったら、そのままを残した方がいいんじゃないかって。で、それで通用したから、ほらっ、俺たちは昔から凄かったって(笑)。特に意識して、こういうアレンジを盛り込もうというより、いままで通りに、なるべくルーツを感じられる音楽をやろうと。そういう意味ではいつものGEEKS通りにできました。でもちょっとダークで、オドロオドロしいスパイスがあった方がいいので、それを意識したぐらいですね。

-「REAPER REAPER」はほんのりホラー色が出てますもんね。前作はゴージャスなパンク・サウンドになってましたが、今作はロックンロール色が強くなった気がします。

ミツ:決定的にスタンスが変わったというより、GEEKSのスタンスが4人の中で共有できるようになったんじゃないかな。

エンドウ.:うん、今回考えたのはなるべく短い曲にしようと思って。3分にまとめようと思いました。曲を作った後に聴き返して、3分半だったら長えなあって。3分に近ければ近いほどいいと。

-なぜ3分にまとめようと?

エンドウ.:ロックと言えば、3分だからじゃないですか(笑)。5分、6分あると、ダサいと思っちゃうんですよね。でも昔の曲は5分あったんですよ。だから、そこは変化でしょうね。どんどん荒っぽくなってるというか、初期衝動的な方向に向いてると思います。

ミツ:今はわかりやすくて、シンプルなものを大切にしてますね。

エンドウ.:今の方がガキ臭いというか、新人っぽいかもしれない。昔はもっと頭でっかちだったのかなと。

-今回もいろいろやってますけど、聴き心地はすっきりしてるんですよね。今はやりたいことがクリアに見えてる?

エンドウ.:具体的に言葉にするのは難しいけど、メンバー内ではありますね。これはOK、これはNGみたいな。