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INTERVIEW

THE DEVIL WEARS PRADA

2013.09.09UPDATE

2013年09月号掲載

THE DEVIL WEARS PRADA

Member:Mike Hranica (Vo)

Interviewer:ムラオカ

-前作『Dead Throne』は全米10位というチャート・アクションを含め渾身の出来映えであったと思いますが、今振り返ってみていかがですか?

今でもあのアルバムへの感謝の気持ちを強く感じるし、あのアルバムを作っている時と、完成した直後に思ったことは『Dead Throne』ほど自分にとって関連性がある作品は作れないと思ったし、自分を映し出したものだったから、『8:18』を作るに当たって、その点を注意していた。でももちろん『8:18』の方がさらに関連性があるものになった。今作の歌詞に関しては同じように情熱を注いだと思うけど、今でも『Dead Throne』をとても高く評価していて、演奏するのが大好きな楽曲が何曲も含まれている。

-その前作は残念ながら日本盤が未発売でしたが、今作は日本盤リリースが復活しましたので嬉しいのではないですか?

最高に嬉しいよ。自分たちが住む国以外のテリトリーで作品が出せて人が聴いてくれるのはとても大きな意味があるけれど、それ以上に早く日本にまた行きたいんだ。まだ1度しか行けてないので、来日が待ち遠しい。

-これで来日の可能性が非常に濃厚になりましたね。

そうだね。

-ちなみにアルバム制作はいつ頃からどのくらいの期間行われていたのですか?

僕の歌詞って意外と昔に書いてためておいたものが多かったり、『Dead Throne』のために作ったものだったり、もちろん今作を制作している時に作ったものもあるので、実際"制作期間"ってあまり意味がないかもしれない。でもこのアルバムは他のアルバムと比べて、その場で作り上げた楽曲が多い。今回はどんなことを歌で伝えたいかって考えてから作り上げた楽曲が多かったよ。でもノートに書きためたものも使っている。

-そして『8:18』が完成しました。リリースを待つばかりの状況ですが、今の気持ちを詳しく教えてください。

今はとても楽しみにしている。最初の2曲を発表したし、2週間前にアルバム・タイトルの発表もした。あの時ものすごい肩の荷が降りた。一気に心配や不安が消えた今、子供っぽい興奮のようなものを感じている。早くみんなにこのアルバムの楽曲を全曲聴いてもらいたい。個人的にはとてもいい感じだと思う。もちろんアルバムを作るに当たって締め切りとか、様々な問題を乗り越えないといけないけど比較的スムーズに運ばれたと思う。自分たちはとても関わっているので、アートワークとか、決めないといけないことが多い。

-アルバムのTrack.5のタイトルでもある『8:18』ですが、このアルバム・タイトルにした理由を教えてください。

これはRoman GloryからのI consider that our present sufferings are not worth comparing with the glory that will be revealed in us (今現在の苦しみはこれから明らかになる栄光に比べるとまったく価値がないものだと考える)から取ったんだ。それを読んだとき心が奪われたし、アルバムを作りたいというインスピレーションになった。つまらない内容かもしれないけど不幸についてのアルバムを作りたいと思った。苦しみというものをあらゆる角度から見てみたいと思った。同じような見方をしている楽曲もあるけれど、殺害と苦しみとか、退屈という苦しみ、様々な苦しみ方をその一節から生まれて、辛抱強く乗り越えることを取り上げている。タイトル・トラックも殺害についてのもので、若い人が襲撃されて殺される。それを悼しむことを歌にしている。

-『Dead Throne』で起用したAdam Dutkiewiczを再びプロデューサーに起用していますね。2作連続で起用するということは前作での作業で彼のことが気に入ったということだと思うのですが、具体的にどのような点を気に入ってるのでしょうか?詳しく教えてください。

Adamのどこがいいかって、説明できないくらい本当に大好きな部分がとても多い人なんだ。一般的に言うなら、彼は僕たちの仕事のやり方を理解している。僕たちの曲の作り方やクリエイティブなプロセスを解っているんだ。その部分を理解しているからプロデューサーとしてそこにいて、手を貸してくれて、素晴らしい曲にしてくれる。自分が解っていることを彼はまた深く理解しているので、僕たちへのアプローチもいつも適切だし、彼の提案や批判、すべてをとても大事にしているよ。

-またAdam以外の他のプロデューサーで候補に上がっていた方はいますか?

いろんなプロデューサーを候補にあげたけど、Adamはエグゼクティブ・プロデューサーとして参加している。実際プロデューサー作業はMatt Goldmanがやってくれた。Adamはツアーで忙しかったので、最初はできないって言われたんだけど、何度もお願いして、すがったりしたらやっと引き受けてくれた。プロデューサーと一緒に作業をすることに関してはまだまだ経験が浅いバンドだと思うから、バンドとして成長した今、好きなプロデューサーと仕事をすることの大切さがわかった。クオリティの高いサウンドのアルバムを作るために何が必要なのか理解してきたし、腕も磨かれていると思う。