INTERVIEW
THE DEVIL WEARS PRADA
2010.09.27UPDATE
2010年10月号掲載
Member:Mike Hranica (Vo) Jeremy Depoyster (Gt&Vo)
Interviewer:MAY-E
-初来日おめでとうございます。先ほどライヴを見させて頂いたばかりで、まだ興奮しています。Jeremyの歌も、アルバムのままで感動しました。
Jeremy Depoyster(以下J):いやぁ、今日は調子があまり良くなかったから申し訳ないと思っているよ。
-演奏レベルは高いのに、パフォーマンスはものすごくアグレッシヴでしたね。初来日公演だったわけですが、緊張はなかったですか?
Mike Hranica(以下M):実は、最初はほんの少しだけ緊張していたよ!だけどツアーの最中にも色んなフェスに出演させてもらっているから、ここの環境にもすぐに慣れることができたよ。
J:うん、オーディエンスもとても盛り上がってくれてうれしかったね。それを見てプレイにも力が入ったし。
-例年に比べ、今年はヘヴィ系のアーティストの出演が少なかったのですが、サマーソニックは楽しめていますか?
M:もちろんさ。他のフェスでも、ポップなバンド達の中、俺たちだけが激しいバンドだったりすることが多いから、こういうラインナップには慣れっこだよ。居場所がないなんて感じることもないしね。けっこう楽しめているよ。
-昨日はどのアーティストのライヴを見たんですか?
J:JAY-Zを見たよ。JAY-Zのライヴがすごく良かったね。俺たちが到着したときは丁度THIRTY SECONDS TO MARSがライヴをやっていたから彼らを少しと、THE SMASHING PUMPKINSも少しだけ見ることができたよ。
-この後、ライヴを見る予定のアーティストは?
J:俺はTAYLOR SWIFTを見る予定さ。
M:俺はCOHEED AND CAMBRIAが一番見たいバンドだよ。
-ライヴの合間のMCでも話していましたが、『Zombie EP』のリリースが決定したそうですね。
M:そうなんだ。8月にリリースするEPでね。この『Zombie EP』は5曲入りで25分の予定なんだ。生きた屍だとか、ホラーの要素を含んだ作品だよ。
-ホラーやゾンビをコンセプトに選んだ経緯は?
M:このコンセプトは、俺が突然思いついたものなんだ。それをバンドのメンバーに話したところ、みんな賛同してくれてね。作品自体が計画性のあるものではないし、本当に急遽リリースすることが決定したんだよ。ファンのためのプレゼントってとこかな。
この『Zombie EP』は、俺たちの作品の中でも最もヘヴィな作品になると思う。はっきり言って、容赦のない音楽だよ。ヘヴィなサウンドを、最初から最後までぶつけている感じなんだから。
-MyspaceにはEPからの新曲「Outnumbered」がアップされていますが、TDWPらしいヘヴィ且つドラマティックな曲ですよね。他の4曲が思いっきりヘヴィになるってことなんですか?
J:そうだね。キーボードとプロダクションの部分にかなり力を入れているから、まるで映画のようにドラマティックな要素はあると思う。ゾンビ映画をメタル化した感じっていうのかな。
-コンセプトがこれだけ明確ですが、曲作りのプロセスも過去3作と比べて変化はありましたか?
J:ああ、今までと一番異なっているのはChrisがソングライティングの90%を担当しているところだよ。俺とDanielが手を加えた曲ももちろんあるんだけど、『Zombie EP』のソングライティングの中心はChrisなんだ。恐らくファンは気づかないと思うけど、フルレングス・アルバムより力まなくていい分、楽しみながら制作できたから、それが逆に良かったと思うよ。
-では、今後リリースされるであろう4thアルバムと『Zombie EP』は、全く切り離した作品ということですね?
J:そうだね。だけど、『Zombie EP』は、3rdと4thの架け橋になる作品であると言えるよ。
M:だけど、実は『Zombie EP』に収録できなかった楽曲が1曲あって、それがどこかで漏れてしまったんだけど・・・その楽曲のリアクションがものすごく良いんだ。その楽曲はすごくメタルな曲だから、そういう意味でも4thはもっとメタル寄りになっていくと思うよ。
-では、4thアルバムのヴィジョンはもう見えているんですね。
J:うん、今のところは感覚的なことしか分からないけどね。曲ってどんどん変わっていくものだし。
M:まだ曖昧だけど、KILLSWITCH ENGAGEみたいになるんじゃないかなぁ。