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INTERVIEW

THE DEVIL WEARS PRADA

2010.09.27UPDATE

2010年10月号掲載

THE DEVIL WEARS PRADA

Member:Mike Hranica (Vo) Jeremy Depoyster (Gt&Vo)

Interviewer:MAY-E

-なるほど。楽しみにしています。TDWPはメタル~ハードコアをベースに、キーボートなどのエレクトリックなサウンドも取り入れていますが、お二人のバック・グラウンドを教えて頂けますか?

M:俺の家族は音楽をよく聞いていたけど、楽器を弾く人はいなかったんだ。俺はバンドに入る前にはギターをやっていたんだよ。音楽理論とかはまったく分からないけどね。それが偶然このバンドに出会って、メンバーとして加入することになったんだ。俺はもともと歌詞を書くことに興味があったし、スクリームも出来るから、このバンドではそういう役割を担っているよ。

J:俺は10歳の頃からギターを弾いていたんだ。父親がギターを弾く人だったから、その影響でね。他にキーボードも弾いていたよ。弟がドラムをやるから、弟と一緒にバンドを組んでいたこともある。高校時代はコーラス部と演劇部に所属していたから、歌も勉強したし、その後もヴォーカルレッスンをしばらく受けていたんだ。ただ、ヴォーカルレッスンの先生が今の俺を見たら多分怒るだろうなぁ。

-へぇ、そんなバックグラウンドがあるんですね。いつ頃からヘヴィー・ミュージックに目覚めてTDWPに加入することになったんでしょう?

J:これまでに色んな音楽を聴いてきたよ。俺はメンバーのAndyと同級生なんだけど、彼と一緒にいるときに、たまたまマイスペースでTWTPを知ってね。ハードコアにキーボードが入ったバンドなんて当時は他にいなかったから、すごくクールだと思ったよ。それからAndyと俺はバンドのオーディションを受けて、TDWPに加入することになったんだ。俺たちがヘヴィでありたいと思うのは、ハードコアの影響が強いからさ。当時なんて、スクリーモなんて存在していなかったからね。

-では、JeremyとAndyが加入する前はクリーンパートが無かったのですか?

M:Jeremyが加入する前は、JamesとChrisがクリーンパートを担当していたよ。ただ、そのときは活動し始めたばかりで楽曲も4、5曲ほどしかなかったんだ。当時からツインギターだったけど、ギターの一人は俺が弾いていたんだぜ。JeremyとAndyが加入してラインナップが揃って、ようやく今の音楽性になったのさ。

-なるほど。Jeremyが加入したとき、Mikeはどう思いましたか?

M:俺はすごく嬉しかったよ。嫌な奴だなんて、これっぽっちも思わなかったしね。今のメンバーは皆とても仲が良くて、誰かを追い出そうとか、辞めさせようとか、そんな気持ちもまったく無いよ。Jeremyが加入したことで俺もヴォーカルに専念することが出来るようになったし。ただ、それまでクリーン・パートを歌っていたJamesに、これからはJeremyがクリーン・パートを歌うことを告げるときは勇気が入ったけど・・・。まぁ、問題はもちろんなかったよ。

J:俺はもともとギタリストとしてTDWPに加入したんだ。だけど、それまでやっていたバンドのMyspaceを皆に見られちゃって、俺が歌える事がバレてしまったんだ。それから皆に“歌えよ!”って言われるようになっちゃって、結局クリーン・パートも俺が努めることになったんだよ。

-そうだったんですか。お二人は、リスペクトしているヴォーカリストはいますか?

M:俺はUNDEROATHやTHE BLEDなんかのヴォーカリストをリスペクトしていたよ。ただ、これまでレコーディング経験をたくさん積んできて、だんだんと自分のヴォーカルに居心地のよさを感じるようになってきた。誰かに披露しなきゃいけないって思っているわけじゃないんだけど、今は自分自身のヴォーカルと曲作りの仕方がとても気に入っているよ。

J:リスペクトできるバンドより、最近は思わず見下してしまうようなバンドが増えたよね。歌が歌えるわけでもないのに、コンピューターやオートチューンを使って、それをライヴでも使ったりしているヴォーカリストがいる。シーンにはA DAY TO REMEMBERのJeremyのような素晴らしいシンガーがいるっているのに、見せかけだけのどうしようもないヴォーカリストが多いんだ。ドラムも同じさ。ドラムが叩けないくせにドラマーになったりするやつがいる。ほんと、がっかりするようなバンドが多いよね。だけどインディー・バンドにはちゃんと歌っているバンドもまだいるから、俺はそういう音楽を聴いているよ。

-なるほど。TDWPはスクリーモと呼ばれることもありますが、そう呼ばれることに抵抗はありますか?

M:『With Roots Above & Branches Below』が出たときにスクリーモと呼ばれることが多くなって、どちらかというと俺たちはメタルコア・バンドだって言い張っていた時期もあったんだけど、メタルコアともまたちょっと違っていたりするよね。ニュー・メタルコアていうのが正しいのかなぁ。今はどう呼んでもらっても構わないって思ってるよ。

J:STORYOFTHEYEARやSLIVERSTEINのようなバンドたちと一緒にされるのは嬉しいけれど、ただFALL OUT BOYにヘヴィな要素が加わったようなくだらないバンド達と一緒にされるのは嫌だなぁ。

M:うん、スクリーモというジャンルにカテゴライズされることより、クールじゃないバンドに例えられる方が何倍も嫌だね。