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INTERVIEW

BLUE ENCOUNT

2013.06.22UPDATE

2013年06月号掲載

BLUE ENCOUNT

メンバー:田邊駿一 (Vo/Gt)

インタビュアー:ムラオカ

-まだあまり情報がメディアに出ていないことから、謎に満ちたバンドというイメージがありますが、去年は年間150本もの本数のライヴでストイックにバンド力を付けることに焦点を当てているように感じましたがいかがですか?

そうですね、もうびっくりするぐらい回らせてもらって。で、やっぱりお客さんがいなかったのも含めて、1つ1つが自問自答で、今思い返すとめっちゃ勉強になったというか。お客さんがいないなかで、CDを買ってもらわないといけない、そのためには何をしないといけないか、そしてCDを買ってもらったら次はまたライヴに来てもらわないといけないと、どんどん次のことを考えるライヴを、自分たちのなかで確立させていって今のライヴの仕方になったというか。ワンマンにしても、通常の長さにしても“もう終わり?”って毎回言われたいってことが去年の150本の中で見えてきました。とにかく凄い楽しかったですね、凄いキツかったですけど。車中泊バンドだったんで、体が常にバキバキな状態でライヴやってたりとか、もう足が常に筋肉痛になってて。でもそういう時こそ良いライヴができた時もあったり。BLUE ENCOUNTって逆境をどんどん旨みにしていけるバンドって信じてますし。去年行ったライヴは天国と地獄を常に見てたんじゃないかと、でも今になっていつでも原点に返してくれるというか。ワンマンの時も自分たちのために来たお客さんなんで、嫌でも盛り上がるじゃないですか?それで心が折れそうな時があるんですよ、盛り上がりすぎて自分が出せないというか。普通に喋っても盛り上がっちゃうから。だとしたらもっともっとやらないと負けちゃうっていう新しい壁が見えてきて。そういう時に去年あれだけ回ったっていう自信が強くしてくれますね。去年は1つ1つが武器になり傷にもなりみたいな1年でした。今SIGNALSツアーっていうのを回ってるんですけど、いろんな所から呼んでもらって、ハコの店長さんとかお世話になった人たちにこういう感じになりましたと伝えると、みんな自分のことのように喜んでくれるんですよ、BLUE ENCOUNTが良い感じになってるって。ファンも、支えてくれるスタッフさんも、ハコの人も一緒になって喜んでくれているのが嬉しくて。いつまで経ってもそうしてたいなと思ってます。

-何よりライヴが好きだと?

好きですねぇ、凄い好きですね。自信がなくなる場所であり、自信をもらえる場所でもあり。それで結局ライヴやってないと自信がなくなってくるんですよね。いろんな情報ツールがあって、いろんなバンドが出てきて、みんな仕入れた情報をTwitterとかで“こんなバンドがいたよ”とか“こんな音楽があったよ”ってやってるなかで、ライヴやってないと“ヤバい、負ける!”って疑心悪鬼がどんどん沸いてきて。だったらライヴしてお客さんの“やっぱBLUE ENCOUNTだわ!”って顔を見るとホッとするというか。逆に“やっぱBLUE ENCOUNTだわ!”って言わせないといけないっていうのもプレッシャーなんですけど、でも普通のプレッシャーに比べたら容易いものというか。自分が言いたいこと言える場所なので。Twitterだとやっぱり語弊がある場合もあるんですよ。それがやっぱりライヴだと全部が言えちゃう大好きな場所であり、苦手な場所でもありますね。

-そしてその集大成ともいえる今年の1月のO-Crestワンマンがソールド・アウトしてましたね。私もうかがったのですが、凄い熱気でしたね。この時が初めてのワンマンだったのでしょうか?

専門学校時代、結成してすぐにがんがんライヴ活動をしてたので、学校の中では“すげえな”ってなってて。その時に既に『HALO EFFECT』を出した当時のインディーズの事務所にお世話になってたので、“ワンマンやっちゃおうよ”ってみんな変に調子にのってた時期があってO-Crestでやったんですね。だけど学生動員ですからあまり入らずでしたね。ただ今回のO-Crestはあの頃の自分を越えようとかではなく、まっさらな気持ちで“今のBLUE ENCOUNTのワンマンです”って気持ちでやれたので良かったですね。

-バンドをやっていく中で、目標や通過点があると思うんですけど、ワンマンってそういうポジションにあるんじゃないですか?

そうですね。ワンマンもレコ発も然りなんですけど、通過点のひとつではあるんですが、思い返したらここは濃厚だったっていう通過点にしたくていつもやってます。1つ1つのライヴがまさにそうで、ワンマンだけでなく、イベントにもフェスにも毎回そのぐらいの気持ちで臨もうってのがありますね。

-前作『HALO EFFECT』リリース時も大々的なプロモーションもなく、気付いたら名前が上がってきているのはなぜかな?と思いましたが、150本ものツアーで地道にファンを増やしてきた結果なんだなと分かりました。

プロモーションは全くしてない中で、においを嗅ぎ付けて来てくれた人が多かった年でしたね。それが運よくみんながまた来て観てくれてっていうのが広がって。3、4年前に人間に恵まれなかった時期があったんですが、去年はやっと自分たちが信じて“かっこいいだろ?これ”って思ってやった音楽が肯定されたので、これを離さないように、ずっと繋ぎとめるように、変わらぬスタンスでやり続けましたね。“なんか変わっちゃったよね”って言われるのって嫌じゃないですか。