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INTERVIEW

MUCC

2012.11.30UPDATE

2012年12月号掲載

MUCC

メンバー:ミヤ (Gt/Vo)

インタビュアー:MAY-E

-今はテクノからロックまでいろいろやっていますよね。

バンドの転換中にDJが入るのも、ひとつの文化だと思うし、夜中のクラブ・タイムにショーという感じじゃなくやっているDJも好きだし。いろんなバンドがいるように、DJにもいろいろなスタイルがあるから面白いですよね。いろんなDJに挑戦したいし、やっていきたいです。

-クラブ・シーンって、ロック畑のDJを毛嫌いするところも多々ありますよね。ミヤさんは色んなジャンルのDJと一緒にやっていますが、実際どうですか?

一晩のクラブ・イベントで、その場にいた2~300人しか盛り上がってなかったとしても、その空間を持っていける瞬間ってあるじゃないですか。ここをこうやったら上がるだろうっていうロック出身ならではの、他のDJがやらないようなぶっこんだアプローチをネタとしてると、珍しがられるんですよね。皆びっくりして、盛り上がる。そういうDJがもっと増えるといいんじゃないかなとは思いますね。今はロック・ネタが熱いし。

-そうですね。

バンドをやっているから作れるものもあるけれど、バンドやっていない人の発想とかアプローチって、バンドをやっている人間じゃ思いつかないものなんですよ。だから、面白い。俺みたいにバンドやってる奴が考えるテクノもアリだと思うし、バンドをやっていない人が作ったロック的なトラックとかもすげー斬新だと思う。

-SKRILLEXはどうですか? 彼は元バンドマンですけど。

うん、面白いと思いますよ。ただ、もっと攻めている人はいっぱいいると思うんですよ。SKRILLEXは、分かりやすいというか。

-「アルカディア」にアレンジャーとして参加しているDAISHI DANCEさんとも、DJ活動の中で出会ったのですか?

いや、単純に僕がDAISHI DANCEが好きで、1度生で見てみようと思ってagehaに遊びに行ったのがきっかけですね。一般的なイメージの部分もあるんですけど、実際現場に行ってみるともっとアグレッシヴでかっこいいんです。攻めてる人っていう印象だったんですよね。ダメ元でオファーしてみたら、OKだったっていう。

-そのDAISHI DANCEさんを迎えた「アルカディア」は、どんな点を意識して曲を書いたのですか?

DAISHIさんって、ピアノの音ひとつで全て持っていかれるんですよね。そこに何で対抗できるかと考えた時に、バンドなら生音だろうと。デモをDAISHIさんに渡したときに、かなり編曲されて戻ってくるだろうなと思っていたんですけど、元のフレーズを生かしたアレンジだったので、俺たちも一切打ち込みを使わずに生音でぶつかっていこうっていうのを決めました。DAISHI DANCEのキックとピアノが鳴っている中を、生音で埋め尽くすっていうコンセプトでやってましたね。「アルカディア」はキック、ハット、ピアノ以外は全て生音なんですよ。シンセに聴こえる音も、実は全て生音でやっていて。そこが拘ったポイントだったりはしたんですけど。

-なるほど。「アルカディア」で、新たなムックの側面を発見できたのではないですか?

ムックなんて絶対知らないだろうって子に「あの曲知ってる」って言われることが多くなりました。「フォーリンダウン」の時にも似たようなことがあって。ヴィジュアル系なんて絶対に聴かないようなギャルに「知ってる」って言われたり。斬新でしたね。新しい扉が開いた感じは若干ありましたね。

-その「フォーリンダウン」以降、ムックは予測不可能な存在になったと思うんです。そういう感覚って、バンドの中にもありましたか?

単純に、俺たちはいろんな音楽が好きなおっさんなんですよ。他の人にできることはやりたくないと思うし、いろんなジャンルのバンドと対バンするのも、単に好きだからなんです。“あり得ない組み合わせだけど一緒にイベントやったらヤバくない?”っていう、そういう単純な発想だったりするんで。他にそういうことをやっている人があまりいないですし。

-変化を必要としていた時期だったんでしょうか?

その時々で、好きな音楽って変わるじゃないですか。それなんですよね、ムックの音楽って。気分っていうのかな。激しい曲が聞きたい日もあれば、レジェンドっぽいものが聞きたいなとか、UKっぽいものが聴きたいなとか、日本の音楽が聴きたいなとか。ころころと変わる気分に比例しているだけなんですよね。自分の人生の記録っていうか。歌詞にしてもそう。その時歌いたいことだったり、やりたい音楽だったり。日記みたいなもんです。人間、年を重ねていくうちに歌いたいことも変わるし、視点も変わる。若い頃にしか見えないものももちろんあるし、逆に30歳を超えてからじゃないと見えないものもある。自分を映す鏡というか。