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INTERVIEW

FULL BLOWN CHAOS

2011.01.11UPDATE

FULL BLOWN CHAOS

Member:Ray Mazzola(Vo)

Interviewer:米沢 彰

-ニューアルバム、『Full Blown Chaos』の完成おめでとうございます。今の率直な気持ちを教えて下さい。

アルバムを完成させた達成感と満足感に溢れてるよ。俺たちは、このアルバムの制作に全力を尽くしたからね。今までで最高の作曲、レコーディングの時間だった。このアルバムを誰もが楽しめるものにすることを頭に入れながらも、自分たちのやりたいことをやるという目標を達成することができた。聴いても演奏しても楽しい曲を作ることができたんだ。それから俺たちは今までで最高にヘヴィーな曲を書きたかったんだけど、それもできたしね。

-前作『Heavy Lies the Crown』のリリースから4年と、かなり間が空きましたがこの間の活動について教えて下さい。

メンバーそれぞれが自分の生活を取り戻していた期間だね。俺たちは、ずっとツアーを続けてきたから人間らしさを取り戻す時間が必要だったんだ。いわゆる本当の仕事をしたり、家族と一緒に時間を過ごしたりね。ギターのMikeは結婚もしたよ。後はメンバーには家族を亡くした人も何人か居て、そこから立ち直る時間も必要だったんだよね。

-5作目にして、初のセルフタイトルアルバムとなりましたが、これにはどういった意味があるのでしょうか?

俺たちの1stEPはセルフタイトルだったんだけどね。今回のアルバムをバンドの始まりとしてFULL BLOWN CHAOSと名付けたんだ。とんでもなく激しいリフに怒りに満ちたブレイクダウンと、正に俺たちを表すアルバムになったから。アルバム全体通して同じ雰囲 気になっているしね。これは俺たちの再生とも言える作品になった。今までで最もヘヴィーで最もソリッドなサウンド。更なる怒りと憎しみが俺たちの中にある 野獣を目覚めさせたんだ。俺たちが伝えたいフィーリング、メッセージがこめられていて、それは一貫したものなんだ。FULL BLOWN CHAOSが音楽に対する欲望を満たしてくれるだろうね。

-前作ではBIOHAZARDのBilly Graziadeiがプロデューサーを務めていましたが、今作はプロデュースは誰が行ったのでしょうか?

この作品はFBC自身とNick Bellmoreによってプロデュースされたんだ。Nickはエンジニアも担当してくれた。彼はTOXIC HOLOCAUSTとKINGDOM OF SORROWのドラマーで、俺たちがどういう音にしたいかってことを完璧に把握してくれていたよ。

-今作の制作にあたって、Mark Gumbrecht(Gt)が加わったそうですが、これはどういった経緯で、またどういった狙いをもって決めたのですか?

Markは昔からの友だちで、長い間、俺たちのバンドのギターテクでもあったんだ。彼の音楽的才能は、とてつもなく凄くて、しかも俺たちのサウンドのことを知り尽くしているんだ。俺たちは自分たちのサウンドをアップグレードさせたかったからマークを仲間に入れたって訳だ。そのお蔭で俺たちは以前よりも作曲、演奏、両方のクオリティを上げることができた。加えたい要素をどんどん取り入れられるようになったよ。

-ちなみに、「Silence Is Golden」でギターソロを主に弾いているのはどちらですか?かなりメタルのノリが出ていて、個人的にかなり気になりました。

Markが弾いているよ。いったいどうやってあんなのを弾くんだって思っちゃうんだけど、彼は弾けるんだよね。もはや魔法の域だね。彼は何でも弾けるんだ。 こんなこと言ってるの彼に知られたら怒られちゃうけどホントなんだよね(笑)。彼は才能に溢れているよ。俺たちは魂はハードコアだけど音楽的にはメタルを 聴いてきた背 景もあるからそういう要素も自然に入ってくるよね。

-ギターの追加もあり、かなりギターサウンドが前面に出たサウンドへと変化し、曲によってはハードコアというよりはメタルコアにかなり近いサウンドへと進化を遂げたようにも感じます。ご自身では今作での変化をどのように捉えられていますか?

俺は「メタルコア」っていうのが妙な用語だと思うんだけどね。俺たちはヘヴィーな音楽をやるバンドでメタルもやるしハードコアもやるって感じかな。俺は変化が好きだからね。さっきも言ったように、俺たちは今までよりも音楽的に色んなことができるようになったから、それを生かしていきたい。みんなが喜んでくれて、自分たちも楽しめる曲を書きたい。その可能性が更に高くなったってことなんだ。

-そうした変化を踏まえても、熱いパッションというか、ハードコア精神は変わらずに保ち続けられているように感じられます。音楽性とともに、感情や精神性をものすごく大事にしているのではないですか?

もちろん、そうだね。素晴らしい音楽作品を作ろうと思ったら気持ちや魂がないと無理だと思うんだ。俺たちは音楽に身を捧げている。1つ1つの音に人生をかけている。そうでなければ自分自身、それからファンを騙していることになってしまうからね。常に100%の力で臨むことに意味があるんだ。それが俺たちのスピリットだね。