INTERVIEW
TOTALFAT
2010.06.09UPDATE
2010年06月号掲載
Member:Shun(Vo&Ba) Bunta(Dr&Cho) Kuboty(G&Cho) Jose(Vo&Gt)
Interviewer:TETU★KID
-(笑)『OVER DRIVE』聴かせていただきました。まさに最高傑作だと思います。
一同:あざーす!
-まずは完成した今の率直な気持ちを聞かせてください。
S:いつもはCDが出来上がってから、変更したい点とかが出てくるんですが、今回はまったく無かったです。時間もたっぷり掛けたし、環境も良かったし、本当に最後の一滴まで搾り出せたと思っています。
J:俺、初めて自分のCDを聴いて鳥肌が立ちました。今日のインタビューに来るときもBuntaと車で来たんですけど、音が悪いカーステで聴いても全然格好よかった。
K:俺はギターの音が良いので、最高だと思います。
B:今作はいろんな人が聴いて良いと思える作品だと思います。Joseが言ったようにカーステでも本当にいい音なんですよ。普通カーステだとヴォリューム上げたら音が悪くなるじゃないですか、でも元が良いからか全然綺麗に聴こえるんです。
-冒頭にも言いましたが、メロディック・パンクの枠に収まらない素晴らしい作品だと思います。パンクあり、レゲエあり、ダンスロックあり、そしてメタルありと様々な要素がはいっていますね。その曲達が抜群の順番で組まれていて、考え込まれているなと思いましたが、曲順にはかなり拘られたんじゃないでしょうか?
K:実際、ホワイトボードに書いて、そして決めました。
S:それ普通じゃん(笑)一曲目の候補からメンバー全員バラバラでした。全曲シングルにできるというのを目指して曲を作ったので本当に迷いました。
-アルバムに入らなかった曲も多いのでないですか?
S:そうですね。曲はもっといっぱいあったんです。
K:デモだけのものを数えると30~40曲はありましたね。で、具体的にレコーディングしたのは17曲くらい。さらに実際に歌までとったのは14曲なんです。もともとは13曲入りのアルバムになる予定だったんですが、レゲエのブルーゾって曲をどうしても入れたいって、特に俺がだだをこねて入れました(笑)
B:俺、曲順に関しては本当に拘るタイプなんです。このアルバム曲順がもっとこうだったらもっと良いのになっていうのあるじゃないですか。曲順って本当に重要な要素だと思うんです。
J:この前のアルバムもマスタリングまで済んでたのに曲順を変えたんですよね。他のアーティストは分からないですが俺らは拘っている方だと思いますね。
K:メタルからレゲエの流れがとか本当に気持ちいいですよね。
-そう、そこがすごく気持ちいいと思いました!
S:そう思ってもらったのはうれしいですね。
-あとKubotyさんのギターは常に前面にでるのではなく、Aメロやサビではバックで歌をしっかりと盛り上げつつ、ソロになると最前面に出てきて爆発しますね。このコントラストがヤバいなと思ったのですが、意識はされましたか?
K:お!おまえら聞いたか!いい事言ってくれてるぞ!
-と、思ったらやっぱり勘違いでした。
K:あ、やっぱり(笑)俺がそんなギター弾けるわけないもんね。俺、ドラムだし。
-(笑)
K:俺が言えることはこのインタビューがすごく良いということかな(笑)7割8割は自分でギターリフを作るんですが今回はJose君にも作ってもらう割合を増やしてもらったのが良かったですね。
-あと、今までも高かった個々の演奏能力が更にパワーアップしていると感じました。何か特別なことをされましたか?
S:プロデューサーの岡野さんが教えてくれたことは、どうやったらリスナーに気持ちが届くのかっていうことですね。
K:いやでも結局みんなうまくなったよ。本当に。
J:俺はPCを使ってかなり練習しましたね。とりあえずひたすらに。いいフレーズが浮かんだときも、前まではKubotyにこういうフレーズ弾いてよって持ちかけてたんですけど今回は結構自分で作りましたね。
K:特にBuntaがレベル上がったよね。
B:今まではできないことをなんとなくフィーリングでやっていたのを、今はしっかりと理解してからやるようになりましたね。それは岡野さんのお陰でもありますね。
-TOTALFATは結成10年にしてまだまだ進化してるんですね。
K:進化してますよ!
-10年間で1000回ライヴを行うという尋常じゃない数字がありますが、TOTALFATにとってライヴとはどのようなものなのでしょうか?
J:うまいこと言おうとするとスベるからな。
K:普通に言ってもスベりそうだけど。
B:どっちみちスベるんだったら素直に言うしかないな(笑)
S:俺らにとってライヴとは・・・やっぱりライヴを観てバンドを始めているので、ライヴは原点ですかね。
J:産まれた場所と死ぬ場所です。
K:そういうこと言うとスベるんだよ。飛ばしすぎだよ(笑)
J:(笑)ライヴ中に、そうか!と思うことも多いし、お客さんが盛り上がっていて、さらにライヴハウスのスタッフさんがめちゃくちゃいい顔してるのをみると本当に楽しくてしかたがないですね。
B:ライヴのためにトレーニングしているんだけど、ライヴがない日が続いて時間が空いてしまうとどれだけ準備していても疲れちゃうんですよね。でもライヴを続けているとまったく疲れない。
S:ということはBuntaにとってのライヴとは?
B:それは・・・ライヴはライヴってことですね!
一同:(笑)
K:一番の見せ所ですね。がんばりどころです。