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INTERVIEW

Pay money To my Pain

2010.06.10UPDATE

2010年06月号掲載

Pay money To my Pain

Member:K(Vo)  Pablo(Gt)  T$UYO$HI(Ba)  ZAX(Dr)

Interviewer:ムラオカ

-欧米のシーンではメンバー全員が同じ国に住んでいて、ヴォーカルだけ他の国に住んでいるなんてことも増えていて、すべてWEB でやり取りをして作ってしまうなんてこともよくあることですよね。余談ですがバンドとは名ばかりで実際は雇われだったりなんてこともあると聞きます。それくらい今の技術を持ってすれば離れている土地に住んでいることは障害ではなくなってきています。しかしやはり実際にバンドをやっている皆さんからすると近くに住んでいてすぐに会えたり一緒に曲作りをできる環境というのは大事なものなんですね。

T:K がアメリカにいる時も電話で、今K はこんな感じだよとか、PABLO がK とメールして曲を送るとかのやり取りはしていましたが、ZAX はそういうのに疎いんですよね。以前から俺はK と話したりとか、PABLO もK と話したけど、それが今なんかやっと輪になった感じですね。
誰かと誰かがどうこうとかではなくて、昔は例えばホテルの部屋に泊まるにしても、なんか当たり前のように俺とK、ZAXとPABLO に分かれていたんですが、今は誰が誰との組み合わせかどの組み合わせでも違和感がなく過ごせるし、そういうのが凄く変わったと思いますね。
それでZAXが変わったって俺が言ったのは、以前ZAX はバンドの話し合いとかそういうことになると、どこかでちょっと言えなかったりとか、一歩引いちゃうことがあったんですよ。今年に入ってバンドがギクシャクした時があってK がメンタル的に少しやられていた時に、率先してZAX がK の家に行ったんですよ。ちょっと俺行って来るわって言って。

K:ビックリした。こんな食い切れないような魚と包丁持って、もう食うか死ぬかみたいな(笑)

一同:爆笑

T:あれは凄かった、印象的に。

-連帯感はK が戻ってきて凄く強くなった。

T:そうですね。

-「Pictures」の話に戻りますが、この曲は覚醒感が凄いですね。これを聴いて思わず感極まって泣いているリスナーの姿が容易に想像できます。あなた方自身は曲作りの際にリスナーが聴いている姿を想像することはありますか?

P:今回のシングルはそこ発信だったので、どういった曲にしようかって時に、みんなで声を出してる画っていうのを一番考えて作ったので、それあり気なんですよね。ライヴでそういう曲になれば良いなというイメージは凄くありましたね。

K:落としの部分で“オーオーオ”って部分があるじゃないですか?そこのところはライヴで全員が合唱してくれると最高ですね、“オーオーオ”って客が歌ってくれたら凄え最高。

P:今までPTP をやってきてメロディアスな曲や歌える曲も作ってきたけど、やっぱり日本人ですから英語っていうことに対する距離感とか持ってるお客さんはいて、実際にそれが自然なことだと思うし、だからなかなかみんなと会場で一つになって歌えなかったっていう部分を感じてて。
今度渋谷AX でライヴやるじゃないですか、会場が大きくなった時にこういう曲でみんなで歌えるところがあると、またなんか違う表現が出来るんじゃないかなと。
そういう音楽をやってる人はいっぱいいるし、なんか俺の中では6.19 のAX のために書いたっていうかイメージしたっていうのはあながち嘘ではないですね。

T:だからAX のライヴには来ないとまずいってことですね。

-なるほど(笑)

P:(T$UYO$HI の発言に対して)よく分からへん!あんまり繋がってへんと思うけど(笑)

-もう一つ感じたのがリスナーというか観客の目線に少し下りていった感じがしたんですね。

K:いや下りてはない。手を差し伸べたつもりはないし、ただ俺らが歌って欲しいなっていう風に思ったからそのまま作ったし。階段とかは別にないね。

-「Pictures」の英詞をざっくりみただけで正式な和訳を見たわけではないので歌詞についてどのようなものなのか教えてもらえますか?

K:基本的に俺は凄えネガティブだけど、でも必ず希望の詞は入れてるんですよ。
今回「Pictures」っていうタイトルをもらったんだけど、「Pictures」ってタイトルをもらってそっから制作に取り掛かったから、俺なりにどうやって書こうかなって思って。俺いつもタイトルって最後に書くことが多かったんですよ。仕上げてから最後にどうしようかなみたいな感じで。
今回は初めにタイトルがあってそっからどうクリエイトしていこうかなって考えたんだけど、そこに悪戦苦闘があって正直相当参って二週間のた打ち回ってたよね。マジでどうしていいか分かんなくてテンパってたね。日本でこうやって録るのも、初めてだし発音も注意しなきゃいけないし、英語の部分でももっともっと勉強しなきゃいけないし、いろんな本とか引っ張り出したり、友達の外人に助けてもらったりとか、自分で出来ることはいろいろやってみたけど、本を引っ張り出せば引っ張り出すほど、駄目になっていくんですよ、結局重ねれば重ねるほど駄目になっていくんですね。
だから一回リセットして自分を振り返った時に、一日の中で凄えネガティブな葛藤があるときって大抵一人の寂しい夜なんですね。そういう時に暗いことを考えちゃうんですね。やっぱそういうとき時にペンが走るんですよ。ネガティブな負の感情からガッーてペンが走ってそうやって書いたら自然に書けましたね。
基本的には一番初めは痛いとか“、You lost”お前終わってるよってよく言うんですよ。段々終わってってるよお前って、超ダサくなっていってるぜって。
そういうところから書いていって、自分でいるのも嫌で、やっぱそこは変わんないけど、そこをいかに「Pictures」とコネクトするのかが課題でしたね。
でも上手く俺の中では書けたと思いますね。写真を見ることによって、俺らが今まで“SCARS”傷跡って言葉を使っていて、傷は自分のことを“remind”思い出させるっていう風に言っていたんだけど、まぁタトゥーもそうだしね。タトゥーを入れた時の記憶ってバアッって蘇ってくるじゃないですか。「Pictures」もそうで、写真とか見たときに記憶がバアッって蘇ってくるし、そういうところで繋げて、そういう自分も全部自分なんだよって、感覚で作りました。