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INTERVIEW

MANAFEST

2010.02.10UPDATE

2010年02月号掲載

MANAFEST

Interviewer:ムラオカ

-ニュー・アルバム『The Chase』完成おめでとうございます。
非常に完成度が高いアルバムですね!過去最高作であるのは疑う余地の無いほどです。

ありがとう!そう言ってもらえて嬉しいよ!

-今回の作品はいつにも増してロック色が強くバンド・サウンドを意識したトラックがいつにも増して多いですね?その点は意識しましたか?

実は今までずっと、“全体を通してロックなアルバムを作りたいな”っていう思いが頭の端っこにあったんだ。でもヒップホップ色が強い曲ができあがって、それを収録したりしてたから、どうしても実現できなくて。だけど今回は全体的にロック色が強いアルバムを作れたから、すごく満足しているよ。でも“ロックなアルバムを作るぞ!”って意気込んで、テーマを決めてから制作に取り掛かったわけじゃないんだ。全部自然に俺の中から出てきた曲なんだよ。だから余計に嬉しかったんだよね。

-また美しいバラードから、ヘヴィなトラックまで過去最高に緩急が付いているアルバムだと感じたのですが?

そうだね。だけどさっきも言った通り、“よし、バラードを作ろう!”とか“じゃあ今度はヘヴィな曲を書こう!”とか決めて作っているわけじゃないんだ。自然に出てくるアイディアを形にしたら、結果的にバラードになったり、重いチューンになったりしたんだよ。あと、楽曲の作り方も色々で、プロデューサーから曲のメロディが既に用意されていて、あとは俺が歌詞を乗っけるだけの場合もあるし、逆に、歌詞がある程度できているものに、俺がそれに合う曲を考えて合わせる、みたいなこともあるんだ。だから、“俺の楽曲の作り方はこうだ!”とは一概には言えないんだよね、色々なやり方でやるから。そうした方が様々なテンポの、様々なタイプの曲ができて楽しいと思うし。例えば、車でドライブしている時にヘヴィな曲ばかり聴いていたら途中で飽き飽きしてくるし、だからと言ってバラードばっかり流れていたら眠くなるだろう?それと一緒で、1つのジャンルの曲だけだとつまらないし、もったいない気がするんだ。だから俺の中から自然と湧き出た、色々なタイプの曲を1つのアルバムに詰め込んでみたんだよ。

-アルバム・タイトルになっている“CHASE”という言葉には様々な意味を持っていますが、このタイトルに込めた思いを教えてください。

“CHASE”は追いかけるっていう意味だけど、このタイトルは、みんなの心の中にある“追跡”を意味しているんだ。人間誰しも心の中に、追いかけている夢や野望があるだろう?それに近づくために、それを実現させるために、俺たちは日々努力する。まずは頭で考えて、なりたい自分、すなわち自分が追いかけたいことを決めて、それを実行に移す。“追いかける”ことを実行に移すっていうのは、必ずしも“走る”っていうことじゃなくて、自分が追いかけている夢や野望を叶えるためにできることをする、っていう意味ね。だから、精神的と物理的両方の意味での“THE CHASE”なんだ。

-多くの曲にラップ・パートだけでなくメロディアスに歌い上げるパートがありますが、フューチャリングTrevor(THOUSAND FOOT CLUTCHのヴォーカル)と明記しているトラック以外のメロディアスに歌い上げるパートの声はあなた自身ですか?

プロデューサーのAdamと俺だよ。「No Plan B」は全部俺が歌って、「Supernatural」と「Married In Vegas」もほとんど俺が歌っているよ。「Bring The Ruckus」とタイトル・トラックの「The Chase」はAdamがメロディアスに歌うパートの大部分を担当しているよ。Adamは俺の最も信頼できる人で、本当にお世話になっているんだ。

-Trevor(THOUSAND FOOT CLUTCHのヴォーカル)は以前の作品でも出演していますが、彼とはどのような関係なのでしょうか?

Trevorとの出会いは7年前に遡るよ。7年前、俺は別のグループに所属していて、そのグループがアルバムを出した時に催したCDリリース・パーティーで彼と初めて会ったんだ。そこで意気投合して連絡先を交換して、今でもたまに連絡しあったりして仲がいいんだ。俺が今所属するTooth & Nail Recordsを紹介してくれて、さらに招待してくれたのもTrevorだしね。彼も同じレコード会社の仲間だから、せっかくだから一緒に何かやらないか、っていう話になって、以前からよく俺のアルバムに出演してもらっているんだ。

-以前に比べるとラップからメロディアスに歌い上げることまでと、ヴォーカリストとしてのレンジが大きく広がっていますが、特別な訓練はしていますか?

ライブではTrevorのパートも俺が歌うから、ライヴ前は彼のパートをよく練習しているよ。
今回のアルバムに関して言うと、メロディアスなパートがたくさんある作品っていうのは俺の中で新しかったし、挑戦だったよ。少し背伸びしてしまったんだよね。歌いたい曲を書けたのはいいけど、今まで以上にメロディアスの部分が多いもんだから、歌いなれていないし、綺麗に歌えない。だからレコーディング中にヴォイストレーニングのレッスンをいつも以上に頑張って受けたよ。