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INTERVIEW

PARAMORE

2009.02.07UPDATE

PARAMORE

Member:Hayley Williams(Vo)

Interviewer:吉野将志

-「The Final Riot」を聴かせて頂きました。DVDはもちろん、CDだけでもライヴ感の伝わるとても素晴らしい作品に仕上がっておりますね。今作をリリースして周りの反応はいかがですか?

実はすごくナーヴァスになってたの。私たちはこれまでDVDを出したことがなかったし、ライヴCDも出したことがなかったから、観た人がどう思うのかが気になっちゃって。でも実際にリリースされてみたら、ファンのみんながすごく喜んでくれて、ライヴジャーナルのコミュニティでもすごくいい反響があって、ほんとにうれしかった。この作品で私が気に入ってるのは、ツアー・ドキュメンタリーが入ってるところで、オフステージの私たちがどんな感じなのかとか、ツアーの準備をしてるところとかをみんなに見てもらえるのがうれしい。今回は、ツアー前のリハーサルのときからカメラを回していて、すごくフラストレーションを感じたときもあれば、最高にうれしいときもあったりして、それがすべて記録されてるところがクールだと思うの。

-今回のライヴDVDが完成されて、自分自身で初めて見た時の率直な感想を教えてください。

すごく気に入ったし、心から誇りに思える作品ができたって思った。今回撮影してくれたBrandon Chesbroは私たちの友達で、彼もフランクリンの出身で、これは彼と一緒に作り上げた作品なんだと感じてるし、ほんとに自然な形でできあがったものなのよ。なんていうか、友達を呼んで一緒にツアーに来てもらって、そこで起きることを全部撮影してもらったって感じで、誰か知らない人に無理に頼んだっていうのとは違ったから、そのおかげで自然体のままでいられたんだと思う。それに楽しみながらできたしね。ほんとに、いい作品ができてよかった。

-1曲目の「Born For This」では一人ずつ照明が当てられ、ギター、楽器隊、そしてヴォーカルと登場していきましたね。あのオープニングの演出にはやられました!!(笑)あれは誰のアイディアなのでしょうか?

あの演出はすごく自然にできあがったもので、まずJoshのギターが最初にきて、Taylorのパートが2番目で、次にベースとドラムが一緒に始まって、つまりZacharyとJeremyが同時に弾き始めるんだけど、その流れに自然に合わせた感じで。あのツアーではすばらしいライティング・ディレクターがついてくれていて、彼は本当に最高で、すごく楽しくていい人なの。彼とはもう……そう、1年くらい一緒にやってきていて、私たちみんな彼のことが大好きだから、私たちが思い浮かべているものを伝えるのはすごく簡単なことで、そして彼はそれをすぐにわかってくれてもっといいものにしてくれたのよ。だから自然にうまくいったし、あの場面はすごく誇りに思ってる。

-ライヴDVDを拝見すると以前の来日公演と同じようにギタリストが一人増えていましたが、彼は正式なメンバーなのでしょうか?

Taylorはほとんどもう正式メンバーだって感じがする。ビデオとか写真撮影には入ってないけど、私たちとしてはメンバーのひとりだと感じてるし、これから実際にそうなると思ってる。ただ、正しいタイミングを待っているというか、Taylorもちゃんと自分の中で納得できるまで待ってるんだと思うの。これが本当に自分を100%注いで続けていけるものなのかどうか、ってことをね。これから作る新しいアルバムでもTaylorはプレイしていくことになるから、次のアルバムができた後にはちゃんと発表できるようになるんじゃないかな。

-ライヴではファースト・アルバムやセカンド・アルバムからバランスよく選曲されており、ショーとして考えられている構成になっているなと感じました。

ありがとう!

-今回のツアーでの選曲やステージングは毎回違っていたのでしょうか?

私たちは基本的にひとつのツアーでひとつのセットリストをやるってことにしてるの。ひとつのツアーが終わったら、セットリストを変えていくっていう。つまり、ツアーごとに新しくなるから、この「The Final Riot」のツアーはあの一度だけで、同じものをまた見られることはないってことなんだ。

-当日のことを今振り返ると、どんな想いが込み上げてくるのでしょうか?

とにかく信じられない!って感じ。正直なところ、あんなにうまくいくショウになるとは思ってなかったんだけど、オーディエンスのみんなが大声で叫んでくれて、本当に最高のショウになったから。すべてを撮影して、一生残しておくショウとしては、あれ以上最高のものは求められないってくらいよ。

-このツアーのファイナルをなぜCD・DVDという形の作品にしようと思ったのでしょうか?

私たちは『RIOT!』を何か特別な形で記憶にとどめたいと思っていたんだけど、結果的に、『The Final Riot』はまさにそれを形にしてくれたと思ってる。『RIOT!』は私たちにとって、なんていうか……あのアルバムで私たちはほんとに変わったと思う。ファンのみんなが心から信じてくれたアルバムだし、自分たちが行けると思いもしなかった地点へ連れて行ってくれたから、私たちにとって本当に特別なアルバムになって、そしてこのDVDを作ったことで、『RIOT!』がもたらしてくれたことのすべてを永遠に忘れないでいられるようになったと思う。この先もう一度『RIOT!』と同じアルバムを作ることはないわけで、これからはまた違うものを作って、もっといいものを作る努力をしていきたいと思ってる。そしてまたそれをうまく形にして、永遠に忘れられないようなものにしていきたいな。