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INTERVIEW

MISERY SIGNALS

2009.01.01UPDATE

MISERY SIGNALS

Member:Stuart Ross(Gt)

Interviewer:ムラオカ

- Pump Up The Volume Fes以来のインタビューになりますが、よろしくお願いします。

こちらこそ。あれからすべて凄く順調にいっているんだ。日本から帰国した直後から、“Controller”のレコーディングに入ったんだけど、その後はずっとアルバムを引っ提げてのツアーが続いていてさ。

-3rdアルバムのリリースおめでとうございます。欧米ではすでにリリースされて時間が経ってきていますが、アルバムは好評ですか?

これまでのアルバムの反響同様、今度のもどこでも好評みたいだ。キッズが凄く熱心に聴いてくれている。そういう反応って、何よりも嬉しいんだよね。

-PUTVFで帰国後、すぐにニュー・アルバム制作に入ったのでしょうか?

日本から戻ってきたその日から、Devinとプリプロダクションを始めた。その後スタジオに7週間くらい籠ったよ。

-1stアルバムに続いて、再度Devin Townsendをプロデューサーに起用しましたね? 彼を再度起用した理由を教えてもらえますか?

今回もまた、真っ先にDevinのことが頭に浮かんだ。上手くスケジュールが合って良かった。Devinはバンドの音楽面を凄く良く理解してくれているし、僕達のサウンドを形にしていくのに、凄く助けになってくれる。だから彼と再び組むのは、ごく自然なことだったね。

-またDevinのプロデューサーとしての魅力はどこら辺にありますか?

Devinが他の人と異なるのは、全身全霊でプロジェクトに取り組んでくれる点だと思う。個人的にバンドを知ろうと時間を割いてくれるし、プロジェクトのことをバンド側に立って考えてくれる。とてもパーソナルな思いでもって挑んでくれるんだよ。

-アルバムジャケットですが、無機質と絶望が混在したような雰囲気を感じました。ジャケットとサウンドが非常にリンクしているように感じたのですが、あなたがたの意見はアルバムジャケットには反映されているのでしょうか?

ああ、アルバム・アートは、歌詞のコンセプトをちゃんと表わしたものにしたいと思った。寒々としていて、荒々しくて、破壊的なものをさ。と同時に、滑らかでクリーンな感じが欲しかった。アートワークを担当してくれたのは、Portland (Ferret/Sons of Nero)という人物だ。彼とは密に連絡を取り合いながら、その趣とサウンドが一致するようにしたんだ。

-「Controller」というアルバム・タイトルには、なにか深い啓示が含まれているような気がしますが、このアルバム・タイトルの表すことを教えてください。

タイトルそして曲を通して表現したかったのは、我々がいま置かれている現状や状態に対する思いだ。我々の住む世界は、刻々と変化している。我々を取り囲む壁は厚くなる一方だ。そんな中、自分達の周囲を見渡し、周囲で起こっていることに興味を持ち、ポジティヴ・チェンジをもたらす為に、立ち上がろうよと、みんなを勇気づけたいと思った。



-もともとあなたがたのサウンドは、HARDCOREやMETALCOREの括りでおさめられるような、ジャンルに縛られたサウンドではありませんね? 今作ではさらにそれが推し進められ、HARDCOREという言葉はあなたがたにとってサウンドスタイルではなく、精神的な部分を表している言葉であると感じました。実際のところHARDCOREとは、あなたがたにとってどういうものなのでしょうか?

“HARDCORE”の本質は、間違いなく変わってきている。これは時の流れってやつさ。ひとつ言えると思うのは、僕達はどんな時にも、出来る限りHARDCOREのスピリットを忘れずに、活動してきたということだ。僕達みんな、ルーツはPUNKとHARDCOREだ。PUNKとHARDCOREのアイディアは、僕達にとって大切なものだ。みんなこのPUNKとHARDCOREに夢中になったのは、それがメインストリームとは異なるものだったからさ。バンドにとって大事なのは、キッズに音楽とそのシーンに関わり、それを絶やさないよう、彼等に仕向け促すことだと思っている。そうすればそれは、価値あるものであり続け、よくありがちな一瞬のトレンドで終わることもないだろう。



-サウンドはアグレッシヴな部分より、プログレッシヴな部分がより強調されていますね? 曲作りのアプローチ方法は、1stの頃から変わっていないのでしょうか? あるいはサウンドの変化に従い、曲作りのアプローチ方法も変わってきているのでしょうか? そこのところを詳しく教えてください。

“Controller”の曲づくりに着手した時、僕達はバンドが“Mirrors”当時にもっていた要素を、取り戻したいと思った。みんなワクワクするようなアルバムをクリエイトしたかった。バンドのすべての側面を取り入れようとした。よりメロディアスで、よりプログレッシヴで、よりヘヴィで、よりストラクチャードなものをさ。みんなで大概リフと、それからラフなストラクチャーを、リハーサルに持ち寄って、そこからバンドみんなでそれらに取り組んで、ひとつのものを完成させていった。