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INTERVIEW

AGGRESSIVE DOGS

2008.12.31UPDATE

AGGRESSIVE DOGS

メンバー:UZI-ONE(Vo.)

インタビュアー:ムラオカ

-オリジナルアルバムとしては2004年8月にリリースされた「LYCAON'S DEN」以来となりますね?4年の間にメンバーチェンジがあったり、バンドのプロデュースやプロジェクトなどさまざまな活動も行ってきたようですが、この4年の間の主だった活動を教えてください。

基本的にはライヴだよね。ただ前作と今作の間に俺の実の兄貴が白血病で他界してしまったんだ。俺は兄貴の影響でバンドを始めたから音楽活動の他に兄貴との残りの時間を過ごすということが大きなウエイトを占めていたね。その間にも色んな葛藤があって、様々なことを考えたんだけど、考え抜いた結果、やっぱり俺には音楽しかないなと思ったんだ。それでもう一度音楽を始めるにあたって音楽を通して俺がやろうと思ったことがあるんだ。そのひとつは、ライヴで骨髄移植推進財団の骨髄バンク・チャリティー・ボックスを設置すること。ボランティアになるのかどうかは判らないけど、俺は今回兄貴とのことでそうしたいと思ったからライヴがあるときは必ずチャリティーボックスを設置しているんだよね。ライヴでは兄貴に捧げた曲をやったり、MCでは骨髄バンクのボランティアのことに関してお客さんに話したりして、要するにライヴとチャリティーを平行して行っているんだよ。で、そういうライヴを繰り返しているうちに新作をやろうと思って、ライヴをやって、レコーディングをやって、またライヴをやるという繰り返しだったかな。去年に関してはアメリカのブルックリンであったハードコア・フェスのSUPERBOWL OF HARDCOREに出演して、その翌日にニュージャージーでHATEBREEDと、でかいハコでライヴをやったんだ。まぁ今も言ったけど本当にライヴとレコーディング漬けの毎日だったね(笑)

-そして4年間の充電期間を経て今作「獅子の如く」のリリースとなりましたね。 完成した今の気持ちを教えてください。

まぁ本当にAGGRESSIVE DOGSを25年やってきて、今作は完成形に近いといえる作品ではあるね。音を聴いてもらったらおそらく判ると思うんだけど、すべてにおいて、音にしてもそうだし、歌詞も前作のアルバムから日本語に戻して、タイトルも日本語の曲も多くして、そうやって変化させた部分も自分の中で満足しているので、完璧といえる作品になったんじゃないかな?と感じているよ。だから本当、みんなの意思がひとつに融合されたアルバムでもあるのかな。 ミックスではZEUSSというHATEBREEDやKILLSWITCH ENGAGE、MADBALL、AGNOSTIC FRONT、SHADOWS FALLなどのバンドを手がけた東アメリカのハードコア、メタル界の重鎮にプロデュースをやってもらえて音も素晴らしい出来になっているよ。

ZEUSSと組むきっかけはというとさっき話したアメリカでのライヴのときにMADBALLと一緒に出演したんだけど、そしたらMADBALLがせっかくアメリカに来たんだから1曲レコーディングしようって言ってくれたんだ。で、連れられるがままにレコーディング・スタジオに行って1曲歌ったんだよ。そしたらそのレコーディング・スタジオがZEUSS本人のスタジオでレコーディングしていたのもZEUSSだったんだよ(笑)俺は全然気づかなくて、名前も聞いたことがあるし、歌を録り終わったあとにもしかしてZEUSSってあのZEUSS?みたいな感じになったんだよ。で、さっきの俺の歌はどうだった?って話したらZEUSSにUZIは歌うタイミングが非常に良いって誉められたんだよね。アメリカ人にはないタイミング感もあるし、すごく格好良いって絶賛してくれたんだ。しかもその時に録った歌っていうのも、その場で曲に日本語の歌詞を当ててワンテイク録ってみようってなった曲なんだよ。結局ZEUSSの前で歌ったら1発目で気に入ってくれて、これで行こうってなったんだよね。俺も驚いて、Freddyがもうちょっと歌うだろ?って。それで悪いけど、もう少しだけ歌わせてくれないかな?って言ったぐらいなんだよ(笑)で、何回か歌わせてもらったんだけど、結局ZEUSSは1回目のこのテイクを使いたいって言うんだよね。歌を録り終えて今日は有難う、すごくいい音で録れてるよねといいながら話していて、そのときに録った音が凄く良かったし、で、もしタイミングが合えば一緒に仕事がしたいんだけどって話したら、全然良いよって言ってくれてさ。

で、今作のプロデュースをすべてしてもらいたいと話したんだけど、ZEUSSはミックスの作業を専門にしているから他の部分はやれないんだと言うわけね。だいたいそういうレコーディングしかやってないんだよね。本当はアメリカに行ってレコーディングするつもりだったんだけど、ZEUSSはZEUSSでスケジュールが半端なく詰まっていて、俺も俺で何かと忙しかったから、当初予定していた時間とお互いにズレて来てしまって、どうしようか?って感じになってきちゃったんだよね。だけど俺としても新鮮なうちにレコーディングがしたかったから、とりあえず音だけ録ってミックスをZEUSSに預ける形になったんだ。で、音を聴いたときに音があまりにも良くてこれは崩したくないなっていうところもあったし、マスタリングも頼みたいなと思ったんだけど、ZEUSSはマスタリングも任せたいんだけどって思っていたんだけどね、俺はマスタリングもやる人だと思ってたから、依頼をしたらマスタリングはやらないんだと言われてしまって、そしたらZEUSSが最も信頼できる人間が居るから紹介するよといってくれたのが、ALANだったんだよね。ZEUSSが絶賛する人間だったらまず間違いがないだろうって言うことでALANにマスタリングをお願いすることになったんだ。俺はALANには直接会ったことは無いんだけど、結構年配の人らしいのね。俺の10個は上の人なんだって。で、ZEUSSからALANが今までに手がけたバンドのリストを見せてもらったら凄い面子が揃っていて、驚いたんだよね。で、もうこれはZEUSSとALANにすべて任せるしかないなと思って、曲間の秒数までZEUSSと共に決めて、今作が完成したって訳なんだ。

-今作は全編日本語詞にこだわっておりますね?日本語詞にこだわった理由を教えてください。

アメリカのNYハードコアのバンドとは仲が良くて、会って話をする機会が多いんだけど、みんな日本の文化が好きで良く色々と質問されるんだよね。で、NYハードコアの人達はだいたいみんな体にTATTOOを彫っていて、みんな桜を入れているんだよね。それでみんなに桜の持つ意味とか日本の文化について話すことが多いんだよね。それで日本に帰ってきて改めて自分の国の文化について考えてみると、決して忘れているつもりは無いんだろうけど、なんかあまり自分が日本の文化を表現しきれていないんじゃないかって思ってしまって、そういうことを考えている中で、今作は日本人として日本人ならではのものを出せたらいいなと思っていたから日本語を取り入れたっていうこともあるんだよね。

たとえば、大和魂なんて言葉はすぐにみんなは判ってくれて反応も凄いんだよね。今はさ、日本人に大和魂って言っても、言葉は知っているけど本当の意味は知らなかったりって言うことも沢山あるじゃない?アメリカ人は言葉の意味もなんとなく判っているんだよね。だから日本語っていうのはちゃんと表現するべきだなと思ったんだよね。ちょうど25周年の記念のアルバムだしね。AGGRESSIVE DOGSも25歳になったわけだし。日本人のバンドだというところをちゃんと表現したいなと思ったんだ。後は、自分はもともと九州の出身だから、昔から『武道』という精神は持っていたから、そういう部分を出せれば良いかなと思っていたんだ。自分の信念だったりとか、目標だったりとか、そういう情熱だったりとか、そういうものがあって25年やってこれたと思っているから。まぁ年月を重ねれば色んな事情もあってメンバーチェンジもあったけど、だけど俺は音楽が好きでここまで来れたんだから、自分の目標、情熱、そういったものは日本語でちゃんと表現をするべきなんだと思ったんだ。 侍の心構えは昔から自分の生まれた地域にはあったから、それを表現しようと思ったらタイトルも【獅子の如く】って変化球なしの直球で勝負したくなったんだ(笑)

今回アルバムが完成して日本語で表現してみてよかったなと思っているよ。実は日本語に戻すのは久しぶりなんだよね。15年ぶりとか本当にそんな感じなのかもしれない。やっぱりこう、想いとか言葉の意味的な部分は日本語だとストレートに伝わるわけじゃない?しかも漢字だと。だから英語から日本語にしたことによっておそらく歌いまわしも変わったし、声の出し方も換わったんじゃないかな?

-日本語詞が多いですが、邦楽臭さは皆無ですね?世界基準のサウンドにまったく違和感なくフィットしていると感じます。この点は結構苦労したのではないでしょうか?

その部分に関しては苦労っていうのはほとんど無かったね。やっぱり25年バンドをやってきて、はじめ日本語から始まり、英語になり、そしてまた日本語に戻る。そういうプロセスを歩んでいるから、日本語なんだけど、英語っぽく聞こえる言い回しっていうのは造作も無くできるよね。日本語なんだけど英語のようにしか聴こえないでしょ?

-そうですね。

でしょ?日本語をやって、英語をやってるからこそ、そこを融合させることができたんだ。日本語なんだけど、英語っぽく聞こえるっていうもって行き方っていうのがあるんだ。これは完全にスキルなんだよ。やっぱり25年やってきたからこそ手に入れられたものなんだと思うし、これがすごく逆に新しいんじゃないかな?って思うんだ。だから言い方を変えると日本語だけど実際演歌っぽい感じではないよね?日本語っていうのはどうしてもそういう部分があるじゃん?英語って言うのは歌うときに裏から入るけど、日本語って言うのは絶対に頭から、表から入るからさ。そこの部分のライン、同じ曲で同じラインでどうしてこんなに聞こえ方が違うのかっていうのは日本語と英語っていう違いの部分もあるけど、歌うときの入れ方が違うんだよね。英語っぽいラインの中に日本語をうまく乗っけてる、日本語を逆にうまく対応させて、英語っぽい雰囲気でこういうドライブ感をだせるようにしたんだ。