MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

AFTER THE SIRENS

2007.06.13UPDATE

AFTER THE SIRENS

Member:Ryan(Vo.)

Interviewer:MAY-E

-はじめまして!激ロックです。インタビューよろしくおねがいします。

ヴォーカルのRyanだよ。僕らのバンドに興味を持ってくれてありがとう!

-最初に、「AFTER THE SIRENS」というバンド名の由来を教えてください。

バンド名を決める時に、色々な名前の候補が挙がったんだけど、AFTER THE SIRENSっていう単語の並びが、色々な意味に解釈することが出来るから、この名前が気に入ったんだ。最初にこの名前が思い浮かんだ時は、ギリシャ神話に登場するサイレンのイメージがパッと頭に浮かんだ感じ。神話によればサイレンは魅惑的な歌を歌って、人々を惑わして虜にする。そのイメージが気に入ったからこの名前にしたんだよ。
(SIREN : 美しい人間の女性の顔と鳥の顔を持ち、歌声で人を廃人にする。シチリア島に近いアンテリッサ島に集団で棲み、いつも美しい声で歌を歌っている。この歌声が航海者の耳に入ると、彼らは心を奪われて自分からセイレンの棲む島へと行ってしまい、死ぬまで美しい歌声を聞く事になる。)

-結成からこれまでの経緯を簡単に教えてください。

音楽好きな友達同士で、楽器を使って遊んだり、ジャムったりしていたのがこのバンドの始まりなんだけど、2003年後半に本格的に曲作りを始めて、バンド活動をスタートすることにしたんだ。世の中には、憂鬱な気持ちとか自殺とかネガティブなメッセージを歌詞にするバンドが多いけど、僕らはそういう音楽には飽き飽きしていたから、結成当時から希望や癒し等のメッセージを含んだ曲を作ることを心がけてきたよ。去年数回のメンバーチェンジを行ったけど、バンドは、これまで以上に結束が強まったし、これまでどおり、僕らのメッセージをより多くのファンに聴いてもらいたいと願いながら活動を続けているよ。

-ATS最初の作品であるEP"We Have No White Flags"ではSCREAMO/POST HARD COREのアプローチを取っていましたが、アルバム"What I Have To Give, Let It Be Enough"ではインディーロックサウンドへとシフトチェンジしましたね。2006年に、かつてのメンバーであるドラマーのJasonや guitarist/vocalistのIan Pennがバンドを離れています。このサウンドの変化に2人のメンバーの脱退が関係していると想像するのですが、どうでしょうか?この期間、バンドに何が起きていたのですか?

バンドを始めてすぐの頃は、SCREAMOやPOST HARD CORE(UNDEROATH、EMERYなど)を好んで聴いてたから、初期はそういったバンドからの影響が色濃く出ていると思う。ただし、そういうフォーマットの楽曲では、自分達が表現したいことを100%表現できない事に気付いたから、次第に曲調を変えていった感じかな。EPでは僕も絶叫していたけど、大概のパートを前ドラマーのJasonが担当していた。だから彼がバンドから脱けた事も大きな要因の一つだし、何より最も大きな理由は、僕らの音楽的嗜好が変わってきたって事だね。

-特に、「Curare On Your Lips」が特徴的で、これまでのポスト・ハードコアにダンス系の打ち込みを融合させたとてもセンスのいい曲ですね。個人的にもお気に入りなのですが、この曲が出来た背景をぜひ教えてください。

最初にこの曲をスタジオに持っていった時は、メロディラインを考える時間が無くて、歌詞のほんの一部と、ラフなリフぐらいしか出来上がっていなかったんだ。最初にマイクの前で音あわせした時なんて、歌詞の一番最後の部分だけが完成してただけで、それ以外は頭に浮かんできた事を適当に即興で歌ってた。それから色々試行錯誤して、おおまかな曲のイメージが出来上がったんだけど、この曲にはダンスミュージックやテクノのエレメンツも融合させたかったんで、プロデューサーに意見を求めて、そういう要素をプラスして、レコーディング時には色々なエフェクト処理をかけてもらったんだよ。曲の仕上がりには物凄く満足しているし、メンバー自身お気に入りの曲なんだ。

-また「Curare On Your Lips」はPUREVOLUMEなどでも試聴できるようになっていますが、周りからどのような反響がありましたか?

ライブではOh, For Eyes of Glass等、別の曲の方が人気あるんだけど、ネット上で僕らの曲を聴くファンの間では凄く好評なんだ。この曲は様々なエフェクト処理をかけてあるから、今まではライブで再現することが不可能だったんだけど、最近、新しい機材を導入したから、そろそろライブでも演奏することが出来るようになると思うよ。

-女性ヴォーカリストが参加している曲がありますが、あの女性は誰ですか?

実は、あの曲では当初違う女性ヴォーカリストが歌ってくれる事が決まってたんだけど、レコーディング直前に、その人が病気にかかってレコーディングに参加できなくなってしまった。急な話だったから、代わりの人が見つからなくてね・・・途方に暮れてたらプロデューサーが、彼の元彼女にはシンガーとしての実績があると言って薦めてくれたんで、急遽彼女に頼む事にしたんだ。夜中の1時にスタジオに来てもらって、朝の3時過ぎまでレコーディングに参加してもらった。彼女はその日、朝8時から仕事の予定が入ってたのに、わざわざ僕らのために歌いに来てくれたんだから凄く感謝してるよ。