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INTERVIEW

AFTER THE SIRENS

2007.06.13UPDATE

AFTER THE SIRENS

Member:Ryan(Vo.)

Interviewer:MAY-E

-EP"We Have No White Flags"では、ベースのJONがアートワークを手掛けているとのことですが、アルバム"What I Have To Give, Let It Be Enough"もJONが手掛けているのですか?

アルバムのアートワークは違うんだ。Jonは素晴らしいアーティストだけど、彼はイラストよりも彫刻のほうが得意だって言うから、アルバムのアートワークは Grant Hannaっていうアーティストに頼んで書いてもらった。彼は僕らの近所に住んでいるんだけど、子供の頃タイで育ったせいか、アートワークに若干アジアンテイストが感じられると思うんだよね。今回のアートワークはメンバー全員凄く気に入ってるよ。

-アルバム最後に収録された"A Waning"の最後のフレーズは、EPに収録された"A Wedding"から引用されているそうですが、この曲ににはどんなメッセージが込められているのでしょうか?

A Weddingは『ハートブレイク』についての曲なんだ。失恋についてって意味も含まれるけど、もっと大きい枠の意味で。この曲は神と僕らの信仰についての曲でね。僕らは神を信じているけど、時には信じる気持ちが揺らぐこともある。例えば僕らが我が侭だったり、怠けていたり、そんな時の気持ちを曲にした感じかな。この曲をEPにレコーディングする時に歌詞を用意してあったんだけど、曲をレコーディングしてみたら、ピアノの生々しい響きが凄く良く聴こえたから、敢えて歌詞をのせなかった。でもA Wedding用の歌詞の内容は凄く気に入ってたから、そのままボツにしちゃうのも勿体無いんで、他の曲に流用しようと思って作ったのがA Waningなんだ。この曲を作ったのは、アルバムのレコーディングがほぼ終了してからで、アルバムを締めくくる曲として僕とTomがピアノの曲に仕上げた。この曲にも生々しさを持たせたかったから、レコーディングは一発録りで、音そのものをまったくいじっていないんだ。

- 国内盤ボーナストラックとして収録予定の「A Drowning Hymn」「Judah(Reprise)」を聴かせていただきました。この2曲は「Curare On Your Lips」よりも更にダンサブルなダンス・ロック・サウンドとなりましたね。この曲は実験的に作られた曲なのですか?それとも、今後のATSはこのようなサウンドに転向していくのでしょうか?

ボーナストラック一曲目のA Drowning Hymnは、Jasonの後任のNickが加入した後、始めて作った曲で、僕らにとってはまったく新しいスタイルの曲なんだよね。この曲が、今後の AFTER THE SIRENSのサウンドを示唆する曲かどうかは、今の時点ではまだなんとも言えない。あまり深く考えずに楽しんで作った曲だからね。ライブで演奏するとキッズの反応も凄く良い曲なんだよ。Judah (Reprise)は、アルバムの8曲目に収録したJudahっていう曲がライブで物凄く好評で、多くのファンが気に入ったって言ってくれるんだけど、もう少し長い曲だったら、もっと良かったのにっていう意見を耳にして、その意見に対するレスポンスで作った曲なんだよ。この曲にはテクノやエレクトロニカ等の要素を取り入れたから、僕らにとっては物凄くエクスペリメンタルな曲だね。でも、今後こういうスタイルの曲は多く作らないと思うよ。僕らはロックバンドだからね。当初はボーナストラック用に、初期のSCREAMOテイストを取り入れた、激しめな新曲を作ろうって話しもあったぐらいだし。さっきも言ったけど、僕らはロックバンドだからさ。

-次回作はどのような作品になるのでしょうか?

実は、既に新しい曲を何曲か作り始めていて、自分達でもかなり気に入ってる。さっきのボーナストラックについての解答でも少し触れたけど、初期の激しさを取り入れた新曲もあるんだ。多分、次の作品に収録される曲は、Curare On Your Lipsのようなダンサブルな要素と、初期の激しい要素をブレンドした曲が増えると思う。といっても新しいアルバムはまだまだ先の話だから、どういう内容になるかは僕らにもまだ分からないよ。今年はこれから6週間に及ぶ大規模なツアーが控えているから、そのツアー中に、対バンする他のバンドから影響を受けて、それを曲作りの新たなエッセンスとして取り入れることもあるかもしれない。バンの中で6週間もメンバー同士で顔をあわせるわけだから、ツアー中に良い曲をたくさん作れるように頑張るよ。

-あなたたちの作品には全てIan Van Opijnenという人物がプロデューサーとして関わっていますが、彼はどんな人物なのですか?

僕らは最初のデモ時代から彼と付き合いがあるんだけど、レコーディングをする度に彼のスキルがどんどん上がってきているのが分かる。彼はボストン近郊のバンドをたくさんプロデュースしていて、有名なところだとVANNA(EPITAPH RECORDS)とかを手がけているよ。それ以外にもローカルシーンで人気が高いTherefore I Am、The Breathing Process、Francineなどの作品も彼が手がけている。EPITAPHやDRIVE THRUといった大きなレコード会社も彼に仕事を依頼するようになってきているから、これからどんどん有名になりそうな若くて有能なプロデューサーだよ。彼は物凄く献身的な人間で、休憩無しで12時間ぶっ通しで僕らのレコーディングに付き合ってくれたりするし、無理なスケジュールで仕事を依頼しても、僕らの我儘をいつも受け入れてくれる。夜中の2時3時になっても文句一つ言わずに仕事をしてくれるんだから、本当に最高なプロデューサーだよ。