DISC REVIEW
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YUNGBLUDと言えば、多くのリスナーがポップ・パンクとヒップホップを融合させた音楽性を想像することだろう。しかし、9分を超えるロック・オペラから幕を開ける4thアルバムでは、アリーナ・ロックやブリット・ポップ等を軸にしたサウンドを提示。影響を受けたレジェンドへのリスペクトを示しながら、彼がこれまで培ってきた個性的なアーティスト性と見事に調和させた、壮大で野心的なアルバムになっている。感情を剝き出しにしたヴォーカルや美麗なファルセット等、パフォーマンスにおいてもさらなる進化と挑戦を見せていて、ロック・スターとして歩み続ける自信と覚悟が感じられる。再来日を果たす"SUMMER SONIC"のステージで、本作の楽曲がどのように届けられるのかも楽しみにしたい。 菅谷 透