DISC REVIEW
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90年代後半から長きにわたり、欧州メタル・シーンにおいて絶大な影響力と存在感を放ち続けている独メタルコアの雄、HEAVEN SHALL BURN。通算10枚目のアルバムとなる記念すべき本作『Heimat』において、近年顕著となっているスケールの大きい壮大な作風を踏襲しつつ、デス・メタルに肉薄するほどの凶暴なブルータリティ、ヘヴィネスが渦を巻く彼等らしさは健在どころかいっそう凄みを増し、無骨且つ重厚なHEAVEN SHALL BURN節にファンであれば思わず拳を突き上げてしまうはず。KILLSWITCH ENGAGEの名曲を、KSEのヴォーカリストであるJesse Leachを迎えてカバーした「Numbered Days」も、熱いリスペクトを感じさせる仕上がり。貫禄の一枚だ。 井上 光一