DISC REVIEW
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漢気溢れる硬派なサウンドで、ライヴハウスを中心にファン・ベースを築いているメロディック・ハードコア・バンド、waterweed。近年はアジア圏だけなく、UKやEUにも活動の範囲を広げ、ここ日本においても逆輸入的に再評価されている彼らが、新アルバムをリリース。今作は、2曲のTVアニメ・タイアップ曲を含む、全18曲を収録という盛りだくさんな内容で、昔ながらのファンはもちろんのこと、タイアップ曲が気になった新規ファンにもおすすめの作品だ。タイアップ曲でシングルにもなっている「Cure」をはじめとした、わかりやすくノリやすい疾走感のある楽曲もしっかり入っているほか、胸を締めつけられるようなシャウトと哀愁を帯びたギター、腹に来る激しいドラムがクセになるゴリゴリのwaterweed節が満載の楽曲もきちんとバランス良く並んでいる。ヴォーカルやハモリの表現も多彩で、尖った部分は尖ったままに、さらに人間味を感じる生き生きとした印象も与えている。 山本 真由