DISC REVIEW
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結成時からツイン・ギターの片割れとしてバンドを支えてきたTony Pizzutiが脱退、今後の展開を不安視していたファンもいるかもしれない。結論から言えば、アリゾナ州出身の4人組による通算7枚目となる本作は、近年の作品の中でも特にパワフルなアルバムとしてバンドの新たな一歩に相応しい作品となった。ヘヴィでメロディック、モダンなメタルコアという基本軸はそのままに、エモーショナルなメロディと激しいグロウルが織りなす充実の楽曲群にはキャリアを重ねたバンドならではの貫禄を感じることだろう。珍しく多くのゲスト陣を迎えていることも本作の特徴で、特にバンドの創始者であるCraig Mabbitt(ESCAPE THE FATE)の参加には驚かされた。 井上 光一